2016.10/27(Thu)

Moonlight Rhapsody ~Ⅰ~


えっと…昨日のヘタレなお知らせに、心温かいコメントありがとうございます(*^-^*)
ちょっとだけ気持ちが浮上したので、ノソノソとPCに向かっております(笑)
んが、やっぱり長編のラストはまだ書けていないので、先に5万SSを。
(さっさとしないと6万になっちゃいそうなので(^▽^;)


CPはいつも通りの【類×つく】でございます♪
原作の設定はガン無視で書いてますので、ご了承ください。

尚、ほどほどに性的表現を含みますので、ご注意ください(^▽^;)

それでは、ごゆっくりどうぞ…♡


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


2015年9月28日深夜。
どこからともなく聞こえる、犬とも狼ともわからない遠吠え。
しかし深夜でも賑わいの絶えない都会の雑踏の中では、よほど耳を澄まさなければ聞き取れない。
漆黒の空を明るく照らす満月を見上げ、溜息を吐いた男がポツリと呟く。

ー 今年もダメだったか…。

忌むべきは妖しく輝くスーパームーン。
その秘めた力が人の身も心も、運命さえも狂わせる。
悲しく響く遠吠えに、親友の運命を呪わずにはいられなかった。


「あきらくん、どうしたの?
 溜息なんて吐いて…もしかして恋煩い?」

クスッと微笑む女にチラリと目を遣ると、何でもないといった風に小さく首を振る。

「いや…月が綺麗だなと思ってさ。
 知ってる?満月の夜、男は狼に変身するんだぜ?」

悪戯っぽく微笑むと、その女はスルリとその腕を絡めてくる。

「あきらくんは満月に限らず、じゃない?
 でも、狼になったあきらくんも見てみたいな」

誘うように態と腕に胸を押し付け科を作る女に、あきらは胸が悪くなる、が。
身体の相性だけで今宵の相手を決めている自分にも呆れる。
そんな気持ちを隠すように作り笑いを貼り付け、その腰を引き寄せた。

「いいよ…見せてあげる。
 その代わり、後悔しても知らないからね」

寄り添い歩きながらも、思うは親友の嘆く姿。

ー 好きでもない女を抱いてもダメなんだぜ…類。

親友へのメッセージを月へと託し、偽りの恋人たちは都会の雑踏へと消えていった。







2016年10月。
花沢物産本社ビルの最上階にある役員室。
その隣室から響くのはベッドの軋む音と女の嬌声。

「あっ…んっ…す、ごっ…イキ、そ…っ!」

「…………」

快感に喘ぐ女を侮蔑するかのように見下ろし、表情一つ変えずに抽送を繰り返す。
程なくして絶頂を迎えた女は、脱力しきった躯体を投げ出し、荒げた呼吸を繰り返していた。
それを然して興味もない風に一瞬だけ目を遣ると、女の愛液でベトベトになった避妊具をゴミ箱へと投げ捨てる。
しかし、そこに白濁した精液は1滴たりとも吐き出されていなかった。

「あ、の…専務…」

乱れた呼吸を整えながらその男に声を掛ける、が。
その背中は振り向くこともなく、感情の籠らない声が刺すように響いた。

「シャワーなら奥。着替えたら帰って」

「え…でも、あの…っ」

引き留める声に耳も貸さず、男は部屋を後にした。



執務室を出て、その扉を閉めると同時に漏れたのは溜息。
感情もなく抱いた女を哀れに思うことはあっても、それ以外何も感じない自分に嫌気がさす。
けれど日常的に行われるその行為を咎める者は誰もいない。
セクハラだと訴えられてもしかたないが、今の今まで誰一人としてそうしないのはそのステータスのせいだろう。


日本経済の主軸を担う花沢物産の社長の一人息子で、今は専務取締役だが後には社長の椅子が約束されている男。
その美貌は『クールビューティ』ともてはやされ、色素の薄い茶色の瞳に見つめられれば落ちない女はいないとまで言われた。
そんな彼に一度でいいから抱かれたいと願う女は数知れず。
そして、あわよくば未来の社長夫人に…と淡い期待を胸にベッドを共にしても、その思いは尽く玉砕していった。



ふっと目線を上げた先に、見知った男を見つける。
そして、その脇をすり抜けるように走り去ったのは、さっき抱いた女。
その背中を憐れむように見送った男は、類へと足を向ける。

「よぉ。相変わらずだな」

類の行為を咎めることもなく、寧ろ肯定的な態度を取るのは付き合いの長さが成せる業だろう。

「あきら…何?」

「相変わらず素っ気ねぇなぁ。
 最近調子どうよ?」

無遠慮な問い掛けに類は一瞬眉根を寄せるが、諦めたように溜息を吐く。

「見た通りだよ。
 もう何かバカバカしくなるよね…」

本当に嫌そうに表情を曇らせるのは毎回のことで、それすらも見飽きる程に見てきたあきらは苦笑を浮かべる。

「まぁ、そう言わずに諦めんなよ。
 じゃなきゃ、今までのことも無駄になるんだぜ?」

慰めるようにポンポンと肩を叩くが、類はその手を冷たく払い除ける。
それを気にした風もないのは、それも毎回のことだからだろう。

「今年は11月14日だってな。
 でも来年はシャイムーンイヤーだから少し休めるんじゃね?」

「だといいけどね。
 ほんと、仕事より苦痛なセックスってどうなの…」

臆面もない物言いに、周りに誰も居なくてよかったと、あきらは内心ホッとする。
そして、この悩める親友をここまでの男にしてしまった運命を恨めしくも思った。







『人狼伝説』

科学の進んだ現代において、そんな伝説は過去の遺物であると認識されている。
けれど、それが伝説ではないことを、花沢の人間なら誰しもが知っていた。

『月が地球に最も近付く夜、狼へと変身する』

それが花沢の血であることを呪ったことは1度や2度ではない。
類の父もまた、同じように思い悩んだ過去を持つ。
しかし、類を授かってから『それ』がなくなった。
だからなのか、類は父が狼と化した姿を見たことはない。

「これは推測なんだがね…」

そう前置いて、父が語る。

「おそらく、この『血』は心無い射精を許さないんだ。
 私も何人かの女性とそういう行為に及んだことはあるが、達したことは一度もなかった。
 けど、母さんだけは違ったんだ。
 だから、類もそういう相手が見つかればきっとなくなるはずだよ」

「要はイケればOKってこと?」

「んー、まぁ、そうなるのかな。
 私が初めて達したのは母さんが相手だったし、その時に類ができたから何とも言えんがね」

「ふーん…」

唯一の希望に嫌悪感を抱きながらも、その日を境に、類の『日常的行為』が始まった。


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相変わらず、??な始まりですみません(;´・ω・)
友人と『秋といえば?』的な話をしていて思いつきまして。
類があまりにも鬼畜なヤローになってて、ごめんなさい。
ていうか、この時点でストーリーの展開が読めちゃいそうなんですが(笑)
まぁ、よかったら暫くお付き合いくださいませ♪

次の更新は明日の朝6時予定です。


皆さまからのコメントや拍手、本当にありがとうございます♪

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