2017.03/31(Fri)

Only for you


1日遅れになりましたが…


♡ 誕生日ヽ(〃'▽'〃)ノ☆゚'・:*☆オメデトォ♪ 花沢類♪ ♥


…1年前の約束、覚えてますか?


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


3月30日、朝。
あたしは大好きな類の腕の中で目を覚ました。


去年と同じように、一番に『おめでとう』が言いたくて。
去年と同じように、目覚ましのタイマーをセットした。
日付が変わったと同時に、キスをして。


「類、誕生日おめでとう」


今年も、世界中の誰よりも一番先に、類を祝えたことが本当に嬉しい。


去年も、今年も、来年も。
10年後も、20年後も、50年後も。
あたしが一番に、類の誕生日をお祝いしてあげるね。


それが、類の一番欲しいプレゼントだって、知ってるから。



でもね。
今年はもう1つ、類にプレゼントがあるんだ。
これは類も絶対に喜んでくれるはず。


ねぇ、早く起きて…あたしの王子様。
今日はあなたが生まれた日。
そんな特別な日に、あたしがあなただけに特別な贈り物をするから。



♡♥




類が起きるのを待って、あたしたちは改めてご両親の元を訪ねた。
もう結婚のお許しはもらってたし、類は行かなくていいって言ったけど。
今日は類の誕生日だし、あたしとしてはちゃんとお礼が言いたい。
『類を産んでくださって、本当にありがとうございます』って。


あたしたちが出会えたのは、キセキかもしれない。
でも、この世界は小さなキセキの寄せ集めなんだと思う。
そう考えたら、どんな些細なことだってステキに思えるでしょ?

「けど、類と出会えたキセキが一番嬉しい」

って言ったら、ちょっと恥ずかしそうに類が微笑む。

「俺も、同じ。
 つくしに会えて、生まれてきてよかったって、心から思えた」

小さなキスと一緒に、嬉しい言葉をもらった。
これからも、小さなキセキを積み重ねて、二人だけの幸せを作っていきたい。
今日のプレゼントも、そのひとつ、だから。




花沢のお邸のリビングで、類の両親と4人、和やかな時間を過ごす。
そこに招いたのは、品のいい初老の女性。
類は初対面…じゃないんだけど、たぶん覚えてない。


「まぁまぁ!類様、ご立派になられて!」

感慨深げに顔を綻ばせた女性に、類は不思議そうな顔をした。

「…誰?」

「ふふ…覚えてらっしゃらないのは当然ですわ。
 あの頃は本当にお小さくて…本物の天使がお生まれになったと思ったくらいですから」

「ますます訳わかんないんだけど…」

怪訝そうに眉根を寄せる類に、お義母様が微笑む。

「類…此方は私が類を出産した時にお世話くださった都先生よ」

穏やかに微笑む都先生に、あたしは感謝の気持ちを伝える。

「先生、今日はご足労いただき、ありがとうございます。
 そして、類をこの世に送り出してくださったこと、本当に感謝しています」

「いえいえ。私はほんのお手伝いをさせていただいただけですから。
 それに…またご縁付けていただけて、私も嬉しゅうございますよ」

微笑み合うあたしと都先生を、お義母様も嬉しそうに見つめる。
訳が分からないのは、男性陣だけ。

「つくし?」

「あ、あのね…類…」

ドキドキする胸を抑えるように、1つ深呼吸をする。
温かい二人の視線に見守られながら、あたしはとっておきの『プレゼント』を類に告げた。

「…類とあたしの、赤ちゃんを…都先生にお世話いただこうと思って…」

「…え?」

あー…顔が熱い。
たぶん、今、顔真っ赤だ…。



「あ、のね…今、たぶん…3ヶ月、なの…」



まだ膨らみのないお腹を見つめ、そっと手を当てる。
それをどんな顔で類が見ているかなんて、恥ずかしくて見られなかった。

「…それ、ほんと?」

類の声が少し震えてる。
けど、その問いに、都先生が小さく頷いたのを感じた。

「少し前に、奥様からご連絡いただいて。
 お話を伺った限りですが、間違いはないかと」

その言葉に、類は何も言わない。
もしかして…と思った瞬間、お腹に当てていたあたしの手に、類の手が重なった。

「ここに、いるんだ…俺たちの…」

「うん…類、喜んでくれる?」

恐る恐る聞いた声が震える。

「当たり前…俺たちの『宝物』だろ?」

その瞬間、ポロッと涙が零れた。
喜んでくれないはずはないと思っていたのに、知らないうちに感じていた不安が溢れたのかもしれない。

「類、おめでとう。
 これからもっとがんばらないとだぞ」

「類さん、おめでとう。
 ちゃんとつくしさんと赤ちゃんを守ってあげなさいね。
 これはあなたにしかできないことですからね」

お義父様とお義母様の言葉に、類は大きく頷いた。
そして、あたしを抱き締めてくれた。

「ありがとう、つくし。
 何より、最高の『プレゼント』だよ」

ポロポロと零れ落ちる涙を類が拭ってくれる。
その大きな手の温もりが、あたしの心を優しく包んだ。




この後。
二人で婚姻届を出して、その足で都先生のクリニックに向かう。
診察の結果、やっぱり妊娠3ヶ月だった。

「改めて、おめでとうございます。
 元気なお子様が生まれるよう、一緒にがんばりましょうね」

都先生の言葉に、あたしたちは頭を下げた。

「「よろしくお願いします」」





来年の誕生日は、新しい家族と一緒にお祝いしようね。
これからも、何があっても、あたしたちはずっと一緒。

類と出会えたキセキに、心からの感謝を込めて。


「類…愛してるよ」



Fin.


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