2017.06/12(Mon)

I miss You ~Again~


こんにちは。


今日0時に公開した『I need You ~Again~』のつくしVer.になります。
どうしても、あのままじゃ寂しすぎて、思わず書いてしまった…って感じです(^▽^;)

私のリハビリを兼ねたお話なので、かなり拙い感じですが。
よかったら読んでみてください。


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ねぇ、類。
あなたに会えなくなって、どのくらい経ったのかな。
移り変わる景色に、あたしの心は何も感じなくて。
ただただ、時間だけが過ぎていく。

春の桜も、夏の青空も。
紅葉の秋も、真っ白な冬も。

類が居なけりゃ、心なんて動かない。



静かに消えた、小さな灯。
あれだけ泣いたら、涙なんて涸れると思ってた。
痛みも苦しみも、一緒に流れてしまえばいい。
涸れるまで泣いたら、前を向こう。

そう思っていたのに。


上げた目線の先。
そこには見たこともない景色が広がっていた。
パパもママもいるのに。
ただ、愛しい温もりはそこにはなかった。



『悪いことは言わない…忘れるんだ』


パパの優しい声音に。
ママの苦しいくらいの抱擁に。
あたしの心は『違うっ!』と叫んだ。


あたしに返して!
あたしを、あの人の元へ帰してよ!


音にならない叫びが、また、あたしの心を壊した。




壊れたのは心だけじゃなかったと気付くのに、どのくらいの時間がかかったんだろう。
栄養も水も受け付けず、嚥下しては吐き出すことを繰り返した。
欲しくもない栄養を与えられ、何より欲しい『ソレ』が与えられない日々に。


心が…カラダが…この世に存在する『意味』を失ったんだ。





目を開けているのも億劫で、息を吸うのも面倒だ。
静かに開いた扉に人の気配がしても、疎ましいだけ。

ー もう、放っておいて…

そう思った瞬間。


フワリ。


心ごと包み込むような、優しい温もり。
それが誰かなんて、目を開けなくてもわかった。


ー …どうして?


音を発することを止めた喉に、チリッとした痛みが走る。
けど、それ以上に抱きしめられた体が…心が苦しい。


「やっと…見つけた…っ!」


抱きしめる腕の強さも。
鼻孔を擽る爽やかなトワレも。
鼓膜を震わせる、その声も。
頬に触れる柔らかな髪も。


すべてが愛しい…あたしの欲しい『モノ』。


「もう離さないから…だから、一緒に生きて…俺と」


目尻から一筋の雫が零れる。
涸れたと思っていたそれは、あたしの心を揺さぶる。


「…生きたい…類と、一緒に…」


掠れた囁きに、抱きしめる腕が緩む。
そして、唇に触れる、優しい温もり。



ゆっくり目を開ける。
それまでモノクロだった世界が、一瞬にして色を放つ。
あたしを見つめる薄茶色の瞳がゆらゆらと揺れていて。
泣き顔も綺麗な王子様だな…なんて、ぼんやりと思った。



Fin.


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