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夢見月~Primavera~

波の悪戯

こんにちは。ご無沙汰しております。連日暑い日が続きますが、お元気でお過ごしですか?私はエアコンの壊れた車で、窓を全開にしてがんばっております💦さて。開催中のイベント『Summer Festival』はお楽しみいただけてますか?次回の更新まで少し間が空きますが、そちらも楽しみにしていてくださいね。きっと、とても素敵なお話が公開されるはずですから!そして、拙宅も何かお話を…と考え、気紛れに更新してみます。イベントでも...

出会い

『波の悪戯』を類の視点で書いてみた。類のキャラと違う!とか、思ったり思わなかったり。そこは広い心で許してください(笑)☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆俺はこの夏、初めて本気の恋を見つけた。幼馴染に無理矢理連れ出され、着いたのは海。そこそこ人はいるけど、回れ右したくなるほどじゃない。適当にシートを敷いて、日除けのテントを張って。俺以外の3人は波に向かって歩き出す。「類、行かねぇのか?」「ん、暑いからい...

ドキドキ

類に支えられるようにして迎えのボートに乗った。持ってきてくれていたパーカーを羽織って、背中の結び目を隠す。未だに類の指の感触が残っていて、何だか落ち着かない。ボートを出してくれた男性は『美作あきら』さん。茶髪で軽そうな印象だったのに、話してみたら意外と常識のある人みたい。「牧野さん、大変だったね。 ごめんね、類のせいで…」「いえいえ!あたしがうっかりしてて。 皆さんにもご迷惑をかけてしまって、すみ...

現実

目を開けると、すっかり日は暮れていた。薄暗がりの部屋に人の気配はなくて、僅かに類の残り香が漂っている。「ここ…類の部屋?」ゆっくりと起き上がって、ヘッドレストにある照明のスイッチを押せば、柔らかな間接照明が部屋を照らした。「う、わ…何この部屋…」今いるのはおそらくベッドルーム。そこだけでも、優にあたしのアパートの部屋くらいの広さがある。ベッドルームを出て、隣に続くリビングスペースへと行ってみれば、そ...

海の家

ホテルを出て、海岸沿いの道をダラダラと歩く。振り返れば、もうあのホテルは見えなくなってて、あの楽しかった時間は本当に夢だったんじゃないか、って思った。「さて、どうしよう…」海から上がってそのまま寝てしまったから、シャワーも浴びてない。おまけに、Tシャツと短パンは着てても、その下は水着のまま。とにかくシャワーと着替えを、と思い、周りを見れば、閉店間近の海の家がポツポツと見えてくる。「ダメ元で頼んでみ...

つくしの友達

司に呼び出され、仕方なく向かった先はホテル内のリストランテ。カジュアルな雰囲気の店内に他に客の姿はなく、窓際の席で6人がワイワイと楽しそうに話をしていた。「お待たせ。」「遅ぇから、先に始めてたぞ。」「うん。俺、パスタだけでいい。」「え?ワインは?」「いらない。代わりにエスプレッソを。」「かしこまりました。」ギャルソンに料理をオーダーすると、つくしの連れの3人が興味津々といった顔で俺を見た。「簡単に...

Yell

美味しいカレーをお腹いっぱいいただいて、食後のコーヒーまでご馳走になった。おじさんの拘りが詰まった、エスプレッソ。「あ…これ、美味しい…」「だろ?若い時分、本場イタリアまで修行に行って覚えてきた味さ。 この先のホテルに息子が務めてるんだけどよ。 俺仕込みのエスプレッソは客も喜んでるってさ。」「へぇ…すごい。 でも、海の家でエスプレッソって…」「でしょ~? 一応、メニューにも載せてるけど、今まで注文して...

捜索

つくしの気配の消えた部屋で、独り、茫然と立ち尽くしていた。どのくらいの時間が経ったのかもわからない。頭の中は真っ白で、状況を理解しようと思うのに、何も考えられない。何で?どうして?その二つの言葉が、頭の中でグルグルと回る。つくしが消えた理由がさっぱりわからない。目覚めたら一人ぼっちで、寂しくて俺を探しに部屋を出た?でも、ベッドサイドのメモは1ミリも動いていない。そもそもメモに気付いてない可能性も見...

背中を押す言葉

優紀からの着信に、思わず『あっ!』と声が漏れた。いくら冷静さを欠いていたとはいえ、何も言わずに帰ってきてしまったのだ。あたしの不在に気付いた類が優紀に連絡を取るように頼んでも不思議じゃない。一瞬、居留守を使ってしまおうかと頭を過るが、それじゃダメだと思い直し、恐る恐る通話ボタンを押した。『あっ!出た! つくし、今どこ?』…やっぱり、そうだよね。わかってたことだけど、いざとなると何と言い訳をしていい...

逸る気持ち

何の情報もないまま、時間だけが過ぎていく。自分のことなのに、何もできないなんて。そんな自分の無力さに腹が立つ。でも、みんなが必死に探してくれてるんだから、絶対に見つかるはずだ。「次に会ったら、絶対離してやらないから…」誰に言うでもない呟きを零した、その時。「やっと見つけたぞ。」「えっ!」あきらが数枚の画像を手に戻ってきた。「あ、悪ぃ…見つけたのは画像なんだ。 監視カメラを洗いざらい見たら…ほら、これ...