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夢見月~Primavera~

Be with you... 《Prologue》
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Be with you... 《Prologue》

『Be with you...』~君とともに~【類×つく】だけど、そうじゃない場面もあり。Capの短い篇もありますが、そこは大人の事情ということで((話の途中にR表現を含む篇があります。パスワード設定をしておりますが、好まれない方は飛ばしていただいても大丈夫です。ストーリーの進行に支障はございません。☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆『道明寺、あたしニューヨークには行かないから。 4年後いい男になって戻ってきたら、あた...
Be with you... 《Cap.01》
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Be with you... 《Cap.01》

いつもと変わらない朝。軽い頭痛と気怠さは感じるが、それ以外は何ら変わりはなかった。優紀との約束を思い出し、身支度を整え、待ち合わせのカフェへ向かう。カフェで他愛もない会話を楽しんでいると。親し気に話しかけてきた、男性3人。少し頬を赤らめた優紀がとても愛らしくて。しかし、つくしはその3人を見ても、何も表情を変えなかった。「牧野~いくら何でもその態度はないだろ?」サラサラの黒髪に整った面立ちのその男は...
Be with you... 《Cap.02》
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Be with you... 《Cap.02》

司から、つくしに連絡をしている暇がないというのは聞いていた。そして、つくしからも、司からの連絡がないというのも聞いて知っていた。ただ、この2人には磁力のようなものがあって。どんなに離れていても、心が離れることはないだろうと思っていた。しかし。強い想いは、それだけ心の負担になる。想い続けることに疲れた心が暴走した時。無意識に発動する、自己防衛本能。それがわからない類ではなかった。類もまた、つくしを想...
Be with you... 《Cap.03》
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Be with you... 《Cap.03》

ー 頼むってなんだよ…どうしろっていうんだ…そして、思い浮かぶのは。司を想い、切なく笑うつくしの姿。ー 今、俺と会うのは辛い、かな…そう思いながらも、手は勝手に動いてしまう。携帯の画面には『牧野つくし』の名前。一瞬の躊躇いの後、通話ボタンを押した。泣いていたら、抱きしめてやろう。笑っていたら、一緒に笑い飛ばしてやろう。司を忘れたいなら、俺が忘れさせてやろう。つくしが『牧野つくし』でいられるために。そ...
Be with you... 《Cap.04》
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Be with you... 《Cap.04》

席を立ったつくしを、類は追いかけ、声を掛けた。だが、類に向けたその表情は嫌悪しかなかった。「…何か用ですか?」怪訝そうに見つめる瞳。その瞳の奥の、封印されてしまった記憶の鍵は何か。けれど、もし、これがつくしの『自己防衛本能』だとしたら。思い出させることの方が酷なのかもしれない、と思った。類は無意識に言葉を発していた。「道明寺司…知ってる?」つくしから返ってきた言葉は。「知りません」表情一つ変えずに答...
Be with you... 《Cap.05》
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Be with you... 《Cap.05》

その日のうちに、優紀は桜子と滋に連絡を取った。事情を説明すると、2人は相当に驚いていたが、協力は惜しまないと言ってくれた。桜子は知り合いのカウンセラーを紹介してくれるとまで言っていた。滋に至っては『司をぶっ飛ばしに行くっ!』という勢いだ。それぞれにつくしを思ってのことで、優紀は改めてつくしに記憶を取り戻してほしいと願うのだった。そんな友人たちの心配を余所に、つくしはバイトに精を出していた。4月から...
Be with you... 《Cap.06》
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Be with you... 《Cap.06》

忙しい3人のスケジュール調整は難航するかと思いきや、意外とすんなり決まった。そして、桜子は3人に念を押すように告げる。『いいですか?この前会ったとは思いますけど、先輩は初対面だと思ってます。 記憶がないことを追求するようなことは言わないでくださいね?』そして、当日。つくしが逃げないよう、桜子は自宅まで迎えに行った。「へー。今はここなんですね。大学にも通いやすそうだし、いいんじゃないですか?」つくし...
Be with you... 《Cap.07》
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Be with you... 《Cap.07》

店に着くと、優紀と滋はすでに来ていた。「おっそーい!…って!!つくしちゃん、かわいい~~!!」その隣に立つ優紀も、また可愛くドレスアップしていた。「優紀、かわいい!!」「う、うん…何か、滋さんがいろいろしてくれて…」「だって!!合コンでしょ!気合入れなくちゃ!」楽しそうな3人を横目に、桜子が店に入る。その後を追いかけるように、3人も続いた。「お待たせしました」先に席についていた男性陣が桜子とその後ろ...
Be with you... 《Cap.08》
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Be with you... 《Cap.08》

春休みが終わり、英徳大学の1年生となったつくしは意気揚々とその門をくぐった。形ばかりの式典を終え、敷地内を探検しようと歩いていると、その先に人だかりができていた。キャーキャーと黄色い悲鳴のような声が聞こえ、その中心を歩いている人物を涙ぐみながら見つめている女性たち。― 相変わらずだな…ふっとつくしの頭を過った言葉。自分で思った言葉なのに、その意味が理解できない。考えようとすると、何か頭の中に靄がかか...
Be with you...《Cap.09》
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Be with you...《Cap.09》

「解離性健忘症?」桜子に呼び出され、F3と滋、優紀はバーのVIPルームに集まった。そこには桜子の友人であるカウンセラーも同席している。「桜子さんから聞いた情報をまとめると、解離性健忘の可能性が高いですね」過度の精神的ストレスが加わった時、そのことから逃げたい、忘れたいという防衛反応なのだという。「それはどうしたら…」不安そうな優紀に、カウンセラーは続ける。「催眠療法もあることはありますが…自然に回復...