夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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THAT NIGHT【Cap.14】

例の作戦会議から3ヶ月。
稲沢陽の名前で始めたのは経営コンサルタントの会社。
これまでの知識が使えるうえに、協力してくれる悪友たちは経済界の先陣を切る面々だ。
彼らから得た情報とネットワークを駆使して、幾つかの顧客を持つまでになった。
出だしは上々。
けれど、1つだけ問題があった。
それは俺自身。

コンサルティング業務自体には何の不安もない。
無駄だと思っていた英才教育がこんなところで役に立つとは思ってもみなかった。
だからって、親に感謝する気はないけど。
問題は、俺が他人に興味がないこと。
名前や顔を覚えるのが苦手で、そこは田村のサポートなしでは成り立たない。
今まではお膳立てされた会議に出て、相手が俺を知っていればそれでよかった。
今のところは田村のおかげもあって大きなトラブルはないが、1つ間違えれば信用問題にも繋がる。

「まぁ、そのうち慣れますよ」

田村はそう言ってくれるけど、不安は拭えない。
けど、やらなきゃ。
つくしのため、協力してくれた悪友たちのためにも。


そんなある日。
事務所として使っているマンションに来客があった。
出迎えに出た田村がとてもにこやかに対応してるのが聞こえ、知り合いかな?と思っていると。

「ご無沙汰しております」

それは以前花沢で常務をしていた征木と渡辺だった。

「え?どうしたの?」

「類様が起業されたと伺い、何かお手伝いできることはないかと思いまして」

「どこからそんな情報が?」

驚く俺に、二人はクスッと笑う。

「一応、これでも花沢で常務職に就かせていただいてましたからね。
 退職したからといって、これまでのネットワークは失われるものではありませんから」

長年、営業職にいた征木は、そのフットワークの軽さと情報量の多さに定評のあった男だ。
渡辺にしても、そのキャリアは征木に引けを取らない。

「でも、俺のとこに来ても、まだ人を雇えるほどの安定性はないよ?」

「いいんですよ、そんなこと。
 新しいことを始めるのに、失敗を恐れていてはうまくいくものもうまくいきませんからね。
 類様はまだお若いですし、まだまだこれから成長していく…そのお手伝いがしたいだけですから」

「花沢で、社長の元、良くも悪くも多くのことを学ばれたでしょう?
 それも類様の成長には必要なことだったと思います。
 もちろん、私どもも多くのことを学ばせていただきました。
 それをこれからは類様と、新しい道で活かしていきたいと思っております」

迷いのない、真っ直ぐな思いに面食らう。
それを見透かしたように、田村が提案を口にした。

「類様、これは悪い話ではないと思います。
 類様が苦手とする対人面に、強力な助っ人が来たと思いませんか?
 誰しも得手不得手はございます。
 正直、私だけでは立ち行かないことも、お二人がいてくださったら心丈夫ではないでしょうか?」

「でも、給料とかどうすんのさ…まだそこまでじゃないじゃん…」

「暫くはアルバイトのような形ではいかがですか?
 賃金は…そうですね、成功報酬の一部を、というのではどうでしょう?」

「こちらは全然かまいませんよ。
 花沢からの退職金もいただきましたし、当面の生活に支障はありませんから。
 うちの家内も、類様の再出発に協力することに異存はないと言っています。
 …家でダラダラされてるのが相当目障りなんじゃないですかね」

征木の言葉に、渡辺もうんうんと頷く。

「今まであまり家にいませんでしたからね。
 退職して1ヶ月経ちましたし、そろそろ妻の堪忍袋の緒が切れそうで怖いんですよ」

二人の言葉に、知らずと笑みが零れる。
それを、俺よりもずっと年上の男たちは嬉しそうに見つめた。

「ありがとう…二人が来てくれたらすごく助かる。
 正直、1人でできる仕事量には限界があるし、だからって知らないヤツを雇うのはちょっと嫌だったしね」

俺が差し出した手を、征木と渡辺はがっちりと握った。

「これからどんどん忙しくしてみせますから。
 類様、覚悟していてくださいね」

「ええ、ええ。
 どんどん顧客を増やしますよ。
 いっそ、花沢物産のコンサルもして差し上げたらいかがですか?」

「それは妙案ですな。
 そういえば、先日、榊建設の坂崎君が花沢に入ったと聞きましたが」

「ほほぅ…やっぱり彼を引っ張ったんですね。
 榊さんは肩の荷が下りたでしょうが、花沢は大変ですな」

「…誰それ」

「彼…坂崎輝一っていうんですが、仕事は確かにできるんですがね。
 ただ、ちょっと奔放と言いますか…女性関係でいろいろトラブルが多いようで。
 彼の奥方が榊の常務の娘さんなので、あまり強くも言えず、困っていると聞いたことがあります」

「ふーん…ずいぶん面倒なヤツを入れたんだ。
 ま、あの人のやりそうなことだね」

「榊としては厄介払いができた上に、花沢とのパイプができたんで一石二鳥ってとこですかね」

「ま、花沢を離れた我々には関係のないことですな。
 それより、社長。
 今の顧客リストと資料を拝見できますか?」

「ああ、うん」

一頻り話が済むと、一気に仕事モードへとシフトする。
頼もしい戦友を得て、俺はまた一歩進んだ気がしていた。



その日の仕事を終え、つくしの待つ部屋へと帰る。
俺を出迎える笑顔を思い出すだけで、自然と口元が緩んだ。

ー 今日の夕飯は何だろうな…

そんなことを思いながら、いつものように玄関脇のチャイムを鳴らす。
けれど、聞こえてきたのはつくしの悲鳴にも似た声。

「助けて!…ハル!!」

薄く開いたままになっていたドアを思いっきり開け放つと、そこには乱暴に脱ぎ散らかされた男物の靴。
急いで物音のする寝室に駆け込んだ俺の目に映ったのは、無駄にがたいのいい男の背中とそいつに組み敷かれたつくしの姿だった。


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THAT NIGHT | 2017/01/29 06:00 | コメント(0)






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