夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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THAT NIGHT【Cap.18】

ちょっと長いかなぁ(;´・ω・)

のんびり読んでくださいませ♪


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


ハルと一緒に乗り込んだタクシーは、都心に高く聳え立つタワーマンションの前で停まった。
茫然とそれを見上げるあたしを余所に、ハルはあたしの手を引いて中に入っていく。
手慣れた風にロックを解除するハルは、何だか違う人に見えた。

「ん?どうした?」

「ここ…?」

今までの部屋とは天と地ほども違う、その豪華さに言葉が出ない。
余程マヌケな顔をしていたのだろう、ハルはククッと面白そうに笑った。

「つくしって、ほんと見てて飽きないよね。
 ここは気前のいい友人が俺にくれた部屋なんだ。
 昨日まではここを会社の事務所にしてたんだけど、近いうちに別の場所に移すから。
 今日からは、ここが俺とつくしの『家』だよ」

今日からここがあたしたちの家。
家というよりホテルのような一室。
フカフカな絨毯の感触が、宙を歩いているようで、足元がくすぐったい。
視線の先に見える、大きく開かれた窓からは眩しいほどの光の海が広がっていた。


吸い寄せられるように近付いた窓から、眼下に広がる景色に目を向ける。
そこは今までの部屋とは全てが違っていた。
そして、今までの部屋での暮らしを思い返す。
狭いソファに並んで座ってTVを見たり。
小さなテーブルを挟んでご飯を食べたり。
ハルのために用意した布団たちはいつしか使わなくなり、狭いベッドで抱き合うように眠るようになった。
お揃いで買ったマグカップは安物だけど、それで飲むコーヒーは例えインスタントでも、何より美味しいと思えた。

そんなささやかな幸せが、何より大切だった。
でも、それは全部、あたしのためだったんだ。


ハルは、本当はこっちの世界の人なんだろう。
あの日、あたしが部屋に誘わなければ、何不自由ない生活があったはず。
それをあたしが奪った。

ー ハルは嫌な顔一つしなかったけど、本当は窮屈な思いをしてたんじゃない?

窓ガラスに映る、ちっぽけな自分の姿に悲しくなる。
身の程を知った今、ここはあたしのいるべき場所じゃない。

ー ハルはハルの、あたしはあたしの、それぞれ見合った場所に戻るべきなんだ…

離れたくないのは、あたしの我儘だから。
あの人の気配に怯えるあたしを救ってくれた、その気持ちだけで十分。

「ありがとう…ハル」

心の呟きを飲み込んで、大好きな人を見上げる。
その優しい薄茶の瞳を忘れないように、しっかりと見つめた。



ハルの手に引かれ、向かった先は寝室だった。
そこにはキングサイズの大きなベッドが設えられ、温かみのある間接照明が心を和ませてくれた。

「…おっきいベッドだね」

思わず呟いたあたしに、ハルの寂し気な声が降ってくる。

「俺はつくしと寝てた、あの狭いベッドの方が好きだよ?」

「え?」

やんわりと抱き締められ、全身をハルの香りが包み込む。

「つくしと過ごしたあの部屋は確かに狭かったけど。
 でも、俺たちにはあの広さが丁度よかったのかもしれない。
 広けりゃいいってもんじゃないって、ここに来てわかったよ」

「ハル…」

「でも、今はここしかないから。
 俺の会社がもうちょっと安定すれば、ここじゃなくてつくしの気に入る部屋を探すよ。
 だから、それまでここで我慢して?」

「我慢だなんて、そんな…」

見上げた瞳に、言い得ぬ不安を覚える。
さっきまでの心の呟きは、口に出さないように気を付けていたはずだ。
あたしの気持ちはバレてないはずなのに。
どうしてこの人は、こんなに寂しそうな顔をしているんだろう…。

「ハル…何でそんな顔…」

そっと手を伸ばし、その頬に触れる。
途端、ハルの腕に力が込められ、折れそうなほどきつく抱き締められた。

「…つくし、ここに来てから全然笑わないよね?」

「え…そ、それは…」

「何考えてる?
 俺から逃げること?」

「な、何言って…」

一瞬、腕の力が緩むが、すぐさま顎を捕らえられ、いつになく乱暴に唇を塞がれる。
それはまるで、あたしの反論を許さないとでも言わんばかりの、激しいキスだった。

呼吸を奪われ、苦しいはずなのに。
唇から伝わるのは、悲しいほどに切ない愛しさ。


ー あたし…忘れてた。
  ハルの傷が癒えるまで、ずっと傍にいるって約束したんだ…


この部屋があるのに、ずっとあたしの所で暮らしていたハル。
ここはハルの心の傷に、何か関係があるのかもしれない。
それでも、ここに来ることを決めたのは、きっとあたしのため。
この人はあたしを守るためなら、自分の傷を抉ることも厭わないんだ。


ー ごめん、ハル…ごめん…あたしがバカだったよ…


その想いは涙となって、流れ落ちる。
それを拭うように、寄せられた唇はひどく優しかった。

「…っく…ご、めん、ハル…あたし…」

「つくし、俺たち約束したよね?
 お互いの傷が癒えるまで、ずっと一緒にいるって。
 俺の傷はね、そう簡単には癒えない。
 治っても、つくしがいなかったら簡単にまた開くから。
 忘れないで…俺にはつくしが必要だってこと…」

零れ落ちる涙を拭うこともせず、ただただ何度も頷く。
ハルがどんな過去を背負っていても、そんなのはどうでもいい。
ハルが愛しい…その想いは絶対に変わらないんだ。

「あたしね、ここに来て、ハルがすっごく遠い存在に思えた。
 ハルにはもっと違う幸せがあるんじゃないかって。
 それはあたしの手の及ばないレベルの話で、あたしがいることで、それを邪魔しちゃうんだって。
 だから、あたし…」

あたしの言葉を遮るように、優しいキスに唇を塞がれる。

「それ以上言わないで。
 確かに、つくしとの生活は今までとは全然違うものだったけど。
 でも、俺は楽しかったし、幸せだった。
 いつか時期が来たら、ちゃんと話すから。
 それまで待ってほしい」

「うん。待ってる。
 本当のハルを教えてもらえるまで、ハルの隣でずっと笑ってるね」

心からの笑みをハルに贈る。
それが今のあたしにできること。

「やっと笑った」

ハルも嬉しそうに笑う。
それだけで今は十分だ。




クスクスと笑いながら、じゃれ合うようにベッドへと倒れ込む。
広々としたベッドに、子供のようにはしゃぐあたしを、ハルの熱っぽい瞳が射竦める。

「もう逃がさないから、覚悟しな。
 人払いしたからね…俺がいいって言うまで、誰も来ないから」

「え…」

「今まで、声出すの、我慢してたでしょ?
 今日からは思いっきり啼いても、誰にも聞こえないから」

「で、でも…あの…」

焦るあたしを気にもせず、そっと耳元に唇を寄せると、艶っぽい声が鼓膜を震わす。

「声、我慢できないくらい感じさせてあげる…いいね?」

それ以上の言葉を封じ込むように、熱い唇があたしに火を灯す。
服も下着もすべて脱がされ、ハルもまたすべてを脱ぎ去る。
これまでに何度も愛されたはずの体は、まるで初めてその熱を知ったようにハルを求める。
あたしは嵐の中の小舟のように、大きな波に揺さぶられ、飲み込まれていった。


ハルの熱に翻弄され、抗うこともできない。
我を忘れるほどの快感に、堪えきれない声をあげると、ハルは嬉しそうに笑った。

何度愛されたかも、覚えていない。
覚えているのはハルの感触と、甘い囁き。


ー つくし、可愛い…愛してるよ


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


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THAT NIGHT | 2017/02/03 06:00 | コメント(2)




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| | 2017/02/03 23:55 [編集]


ず*様
こんにちはっ♪
お返事が遅くてごめんなさいm(_ _"m)

ほんと、つくしの悪い癖ですね(笑)
でも!今回は逃がしませんでした( *´艸`)
約束はちゃんと守らないとね♡

私も行きたいデス(*ノωノ)


これから今日分の更新をします!
お時間のある時に、また来てくださいね♪

聖 | URL | 2017/02/04 15:28 [編集]




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