夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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THAT NIGHT【Cap.24】

ハルが『花沢類』だと知った日から半年近くの時間が経った。
あの日、会社を出た後のことは、あんまりはっきりとは覚えていない。
ただ一つ、覚えているのは『東京を離れよう』と思ったこと。


あたしは両親の住む町へと向かった。
けど、そこに両親の姿はなく、だいぶ前に引っ越していったという。
もともと奔放な両親だ…あの人たちならやりかねない。
まめに連絡を取っていたわけでもなく、今のあたしには連絡を取る手段もない。

ー さて、どうしよう…

逃げたいわけじゃないけど、今は知り合いには会いたくない。
特に、ハルには…。


あの日から暫くは『花沢』の名前を聞かない日はなかった。
電車の吊り広告にはその名前が大きな見出しで書かれていて、その活躍がどれほどのものかを伝えていた。
立ち寄ったコンビニでふと手に取ったのは、ハルが毎朝読んでいた経済新聞。
そこにも、『花沢類』の活躍を賞賛する記事が載っていた。

ー がんばってるんだね…ハル。

その顔にあの笑顔はなかったが、あたしには何となくわかった。

ハルは『花沢類』に戻ったんだ、って。


あたしといたのは『花沢類』じゃなくて『稲沢陽』だった。
けど、何かをきっかけに、ハルは『花沢類』に戻りたくなったんだ。
それが彼の望んだ道で、彼の進むべき道なんだ。
だったら、あたしはそれを応援する。
あたしにできるのはそれしかないから。


裏切られた、なんて思ってないよ。
本当の名前を教えてくれなかったことだって、別に怒ってない。
だって、あなたは言ってくれたもの…『いつか、ちゃんと話すから』って。
それを待てなかったのは、あたしの弱さ。
知ってしまった事実から目を背けて、あなたの元から離れたのはあたしの身勝手だから。
だから、あたしのことは忘れていいよ。


「がんばってね…類」


届かないメッセージを胸に、あたしは歩き出した。


**


あなたと出会ってからもうすぐ1年。
あたしは東京から離れた田舎の介護施設で働き始めた。
あなたと同じように、自分の名前を偽って。
忙しいけど、楽しい日々。
けれど、あたしの胸の中からあなたが消えたことはない。


初めて会った、あのジャズバーはまだあるだろうか。
寡黙なマスターの穏やかな笑顔。
あなたが弾いてくれた『Misty』の音色は未だに覚えてる。
優しくて、あったかくて…切なくて。

『あんたがあんたらしくいられるように…』

あたしらしく、って何だろうね。
でも、あなたの傍にいた間、あたしはあたしらしかったよ?
あなたの前では飾ることなんてなかったし、心から寛げた。
あなたもそうだったんならいいな…。


ー 離れても、愛してるのはあなただけ、だから。


12月の寒空を見上げる。
空気はこんなに冷たいのに、あなたを想うだけであたしの心はあったかくなる。
フワフワと舞い降りてきた白い結晶に手を伸ばして。

「あの日もこんな雪だったよね」

見上げた隣に、あなたの幻を見る。
目を閉じれば、いつだってあなたはそこにいて。
冷たい結晶が、まるであなたのキスのようにあたしの唇の上に落ちてくる。

ー 傍にいられなくても、忘れないよ…

あなたが望むように、あたしはあたしらしくいよう。
だから、あなたもあなたらしく、いてね。


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THAT NIGHT | 2017/02/10 06:00 | コメント(0)






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