夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



Calender

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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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THAT NIGHT【Cap.27】

あの日は雪の降る、寒い夜だった。
あたしのアパートまで手を繋いで。
今では思い出せないくらい、どうでもいい話をしながら帰った。

その道を、今あたしは1人で走っている。
雪は降っていないけど、頬を刺す風は冷たくて。
彼が隣にいないことがこんなに寂しいんだって、初めて気付いた。

ううん…そうじゃない。
気付かないフリをしてたんだ。


ハァ…ハァ…
息が、苦しい…
こんなに走ったのって、いつ以来?
止まりたい、のに、足が止まらない。

ー 会いたい…早く…

こんなことなら、ずっと隣にいればよかった。
『ハル』だろうが『類』だろうがかまわない…『あなた』が好きなんだと伝えればよかった。
ずっと…ずっと…一緒に…っ

「あっ…!」

グキッという衝撃とともに感じる、鈍い痛み。
足元から崩れていくような感覚に、咄嗟に身構える、が。


「…つくしっ!」


視界の端で翻ったロングコートがガードレールを飛び越えるのが見えた。
そして、次の瞬間、体に受けるはずの衝撃は、愛しい声と同時に伸ばされた力強い腕によって阻まれる。

「…っ!」

ガクンと折れる膝に、バランスを失った体が傾げる。
その勢いのまま飛び込んだのは…。


「やっと…捕まえた…っ」


整わない呼吸ごと、その腕に捕らわれる。
それは夢でも、幻でもない…

「…、い……ど、して…?」

焦りを隠さない表情が少し怒っているようにも見えて、一瞬ズキンと胸が痛む。
けれど、愛しい腕はあたしを強く抱き締めて、離そうとはしない。

「…足、平気?」

「う、ん…たぶん、ヒールがダメになっただけ…」

少しだけ体を離して足元を見ると、無残にも壊れたパンプス。

「こんな靴で、よく走ってたね」

「…夢中、だったから」

「そんなに夢中で…どこに行こうとしてたの?」

「鍵、もらったの…ここに、あたしの宝物があるって…」

ポケットから取り出した、あの部屋の鍵。
そこに詰まった宝物は、きっとあたしだけのモノじゃない…。

「…俺も、一緒に…いい?」

「ん…」

愛しい手が、鍵と一緒にあたしの手を包む。
繋がれた手をそのままコートのポケットへと押し込むと、あの日と同じように指先がじゃれ合う。
そんな些細なことが嬉しくて、その感触を懐かしむようにしっかりと握り返した。



**



見知らぬ番号からのワン切りに、胸がざわつく。
それが悪戯の類いでないことは直感でわかった。

「田村っ」

俺の言葉に、察しのいい男は何も言わずハンドルを切る。
それは安全運転がモットーな男が運転しているとは思えないほどの加速で。
俺と同じく、この男もこの瞬間を待ち望んでいたのだろう。


到着したのは俺の方が先だったようで、アパートの前に人影はなかった。
部屋の電気も点いておらず、その扉もまだ施錠されたままだ。

「少し速すぎましたかね…」

冗談めかして笑う男に、俺は少しだけ口角を上げる。

「上出来。今日はもう帰っていいよ。
 明日、また連絡する」

「…承知しました」

そう言って田村を見送り、彼女が来るであろう方向を見遣った。



どのくらい待ったか、わからない。
けれど、いつまで経っても見えない姿に、焦りを感じる。

ー まさか、途中で帰ったとか、ないよね?

そう思い始めたらじっとしていることもできず、俺はその方向へと足を向けた。
1分、1秒がこんなに長く感じたことはない。
早く会いたいと思う気持ちが足を早め、いつしかそれは駆け足となる。
すれ違ったりしないようにと足を止め、周りを見回した時、反対側の舗道を走る小さな影を見つけた。

ー …いたっ!

と、その瞬間、その小さな影が傾いだように見えた。

「…つくしっ!」

ガードレールを飛び越え、その体を支えるように腕を伸ばす。

「やっと…捕まえた…っ」

そのまま強く抱き寄せ、もう逃がさないとばかりにこの腕に囲う。
半年ぶりに触れたその体は相変わらず華奢で、幾分細くなったようにも感じた。



それから、俺たちはあの日と同じように手を繋ぎ、アパートへの道を歩いた。
途中のコンビニで適当なサンダルを1足買い、ダメになったパンプスはゴミ箱へ放り込んだ。

「あの日、ここで手袋と傘、買ったよね」

あの瞬間を懐かしむように、サンダルを見つめながら小さく呟く声。

「また、思い出が増えたね?」

あの日と変わらない、穏やかな空気が俺たちを包む。
それをつくしも感じたのだろう、とても嬉しそうな笑顔で頷いた。


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THAT NIGHT | 2017/02/13 06:00 | コメント(2)




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| | 2017/02/13 07:07 [編集]


3**母様
こんにちは~(*^-^*)

類くん、つくしちゃんの捕獲に成功したようです('◇')ゞ
これで一安心ですな(笑)

ここからはもう読まなくてもわかりそうですが(^▽^;)
まぁ、あと数話、お付き合いくださいませ♪

ありがとうございました(*^-^*)
聖 | URL | 2017/02/13 13:31 [編集]




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