夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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THAT NIGHT【Cap.31】

何とか間に合った…(*´-д-)フゥ-3


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


類と、遅い朝ご飯を食べながら、これからの話をした。
あたしはまだ『松木志乃』として施設に籍を置いている。
類と離れて暮らすなんて考えたくもなかったけど、だからといっていきなり辞めるとも言えない。
意を決して告げた『一時的な別離』…それは類に受け入れてもらえなかった。

『離れたら、どうなるかわからない…他の女に靡くかも…』

そう言われてしまったら、我慢なんてできるわけもなくて。
…類の胸に縋りついて泣くあたしは、ただの子供だ。
自分で言い出しておきながら、それがイヤだなんて身勝手も甚だしい。
でも…。

ー 嫌っ!類が他の女の人となんて、絶対に嫌っ!

そんなことになるくらいなら、施設なんて辞めたっていい。

「で、どうする?」

類はこんなあたしを責めるでもなく、優しい声音で問い質す。

ー いい大人が勝手なことを…って言われても、かまわない。
  けど、あたしの居場所は『ここ』しかないって、わかったから。

「…帰る…類とあたしの、あの部屋に…帰りたい…」


ねぇ、類。
類と暮らしたあのマンションに帰りたいよ。
類のためにご飯を作って、一緒にご飯を食べよう。
朝は類の腕の中で目覚めて、夜は類の温もりに包まれて眠りたい。
シンプルだけど、それがあたしの幸せ。
離れたくない…離さないでほしい。
こんなあたしの我儘、許してくれますか?







その数時間後。
なぜかあたしたちは、あたしだけが見慣れたその場所に立っていた。


言い出したのは類。

「今日のうちに話をつけよう。
 そうじゃないと、俺が落ち着かないから」

さすが、大企業を統括する若きリーダー。
決断力と行動力は並大抵なものではない。
いつだったかの経済誌のインタビューで言っていた、類の言葉を思い出す。

『自分が正しいと思ったら、迷う必要はない。
 自分で決めたことなら、もしそれが間違いであったとしても、自分のミスだから認めるしかない。
 次は同じミスをしなければいい。
 他人のミスに頭を下げるくらいなら、自分で決めて、自分で動く、それだけ』

頭でわかっていても、できることじゃない。
彼に対して穿った見方のできる評論家もそうそういないが、解る人には解るんだろう。
その記事を纏めたライターも、類を絶賛し、その行く末を大いに期待しているようだった。

「類ってほんとすごいよね…」

思わず呟いたあたしに、王子様のような綺麗な笑顔が向けられる。
あたしの大好きな、類の笑顔ー。

「俺が頑張れるのはつくしあって、だからね?
 それ、忘れないでよ」

チュッと触れるだけのキスをくれた王子様は、あたしの手を取り、先を急いだ。


類と一緒に訪れた、理事長室。
やや小太りな理事長は初めて会った時と変わらず、穏やかな笑みを向けてくれた。

「お話は伺ってます。
 松木さん…いえ、牧野さんでしたね。
 短い間でしたけど、ご苦労様でした」

「理事長…本当に勝手言ってすみません」

「いえいえ。
 花沢さんから連絡をいただいた時はさすがにびっくりしましたけどね。
 でも、彼の話を聞いて、あなたはここにいるべきではないと、私も思いますよ」

いったいこの人は何を言ったんだろう…訝し気に見つめるあたしを気にもせず、類は静かに口を開いた。

「俺からも、お詫びを…。
 こちらの勝手な都合で、彼女を退職させること、本当に申し訳ありません。
 この業界のマンパワー不足については重々承知しております。
 もし、私共で力になれることがあれば、協力させていただきますので」

そんな類の言葉に、少しだけ理事長が目を見開いた。

「花沢物産といえば、今や飛ぶ鳥を落とす勢い。
 もしお力添えをいただけるなら、願ってもないことです。
 社会福祉、とりわけ高齢者介護の現状はご存知のとおり、かなり厳しい。
 サービスの質の向上を求められる中で、利用者数の増加、ニーズの多様化、そして肝心なマンパワー不足。
 介護保険は見直されるたびに厳しくなり、閉鎖する施設も後を絶ちません。
 介護報酬は引き下げられ、施設側の収入は減る一方で、人件費も…」


ー あぁ…ダメだ…何言ってるのか、よくわかんなくなってきた…

理事長の止まらないマシンガントークにだんだん頭が痛くなってきた頃、まるで助け舟かのように理事長室のドアをノックする音が響く。

「ちょっと失礼…どうぞ?」

そこに現れたのは、あたしの直属の上司である、大野さんだった。

「松木さんが見えてると聞き、伺ったのですが…」

「あ、大野主任…」

いつもと変わらない温厚な笑みに、何だかホッとする。
それが類にも伝わったのか、類も小さく微笑むと、立ち上がり軽く会釈をした。

「初めまして、花沢と申します。
 このたびはこちらの勝手で…松木を退職させること、本当に申し訳ありません」

類の微笑みに見惚れていた大野さんは、微かに頬を染めている。
そりゃそうだよね…滅多に見れない、類の笑顔だもん。

ー 類って、こういうの、わかっててやってんのかな…

「…何?」

ボーっと見つめていたあたしに、類の不思議そうな顔が向けられる。

「あ…ううん、何でもない。
 大野主任、今までありがとうございました」

頭を下げたあたしに、大野さんは柔らかな笑みを浮かべた。

「松木さんは本当に頑張り屋さんで、今時珍しいくらい素直で、何より明るくて。
 利用者さんからも好かれてましたし、いなくなるのは本当に残念です。
 でも、僅かな期間でしたけど、この経験は無駄にならないと思うわ。
 これからのご活躍を、みんな応援してますからね」

「ありがとう、ございます…」

差し出された手を握り返し、精一杯の感謝を伝える。
そんなあたしの頭を、類の優しい手がポンと撫でた。

「お世話になった人に挨拶してきたら?
 俺はまだ理事長さんと話があるし」

「…いいの?」

類が小さく頷くと、大野さんが嬉しそうにあたしの手を引いた。

「みんな、喜ぶわ~!
 帰る前に会いたいって、みんな帰らずに待ってるのよ!」

「ほんとですか?…嬉しいなぁ。
 じゃ、ちょっとだけ行ってくるね!」

一瞬だけ類の手を握ると、一瞬だけ握り返される。
その温もりを握りしめて、あたしは大野さんと一緒に理事長室を後にした。


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


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THAT NIGHT | 2017/02/17 06:00 | コメント(2)




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| | 2017/02/17 13:47 [編集]


3**母様
こんにちは!
すっかりうっかり中耳炎になって帰ってまいりましたよ!
今は右耳がボーっとなってて、何だか変な感じです(´・ω・`)

お話は…こんな感じでいいんでしょうか?(笑)
全然『THIS NIGHT』に繋がらない…(;´・ω・)
もういっそ別物として考えた方がいいのかもしれませんね(^▽^;)

類が理事長に何を言ったのか…それは類のみぞ知る?(笑)
ま、そこは王子ですからね。
抜かりない根回しがあったんでしょうね(笑)

もうちょっとで終わる予定ですが、もうちょっと続けてもいいような気がしてきてます。
次の話がまだ思い浮ばないっていうのもあるんですがね(笑)

よかったら終わるまで(←?)お付き合いくださいね♪
いつも、応援ありがとうございます♪
3**母様も、体調には気を付けてくださ~い(´▽`*)♪
聖 | URL | 2017/02/17 16:54 [編集]




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