夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



Calender

08 | 2017 / 09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


カテゴリ


最新記事


最新コメント


月別アーカイブ


来てくれた人♪


今見てる人♡

現在の閲覧者数:


Ranking★


Countdown♡


Banner


リンク

このブログをリンクに追加する


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


QRコード

QRコード


Tranquilizer 8

フランス・パリにある、花沢のフランス本社。
孝は忙しい日々を送っていたが、この2ヶ月の間、片時も愛する妻のことを忘れたことはなかった。

出会った頃の、向日葵のように微笑む彼女が好きだった。
それなのに、思い出すのは儚げに微笑む顔ばかり。


ー いつから、そんな顔をするようになった?


思い返してみても、思い出せない。
一緒にいたのに…。
彼女の小さな変化に気付けなかったことが悔やまれてならない。


この2ヶ月で、だいぶ体調が回復していることは侍医からの報告で知っていた。

「体調が落ち着いたらこっちに来てくれないか?
 つくしの元気な姿を見ないと、何だか落ち着かなくてね」

つくしとの電話で告げた、自分の思い。
妻であり、有能な社長秘書のつくしがいないと、仕事にも張り合いがない。
だから、体調が戻ったのなら傍で支えてほしいと思った。


なのに、今日の診察結果は孝を落胆させた。

『残念ですが、フランスへの渡航は難しいように思います』

「どういうことだ?」

『それが…』


フランスの自分の元へ行く話をしていたら、急に様子が変わったのだという。
何故だ?
これまでにもフランスへは一緒に来ていたし、その時に何かトラブルが起こったことはない。
フランス本社のスタッフとも打ち解けていて、楽しそうにしていたのに。

堪らず、つくしの携帯へと連絡を入れる。
しかし、その電話につくしが出ることはなかった。

寝ているのかもしれない。

そう思い、類との定時連絡で様子を聞こうと思っていた。



遅めの昼食を摂りながら、類へと電話を掛ける。

もし、本当に体調が優れないのであれば、再度病院へ行くように指示を出そう。
決して無理はさせるな…そう言おうと思っていた。


暫しの呼び出し音の後、通話が繋がる。

「類か?私だが…」

電話の向こうに話しかけるが、返事は返ってこない。
その代わりに、聞こえてきたのは…


『はっ…んん…や、ぁっ…』
『んくっ…ん……んっ…』


乱れた呼吸と淫らに響く、男女の声。
類とて男だ…そういう相手がいてもおかしくはないだろう。
だが、その最中に電話に応じるとは、我が息子ながら趣味が悪い。

「…取り込み中なら、また後にするよ」

苦笑を浮かべ、通話を切ろうとした瞬間。


『ん…っ、くっ…すご…いい…っ』
『あ…だ、め…そこ…っ』
『ね、ぇ…名前、呼んでよ…』


甘く囁く類の声に、相手の女性が切なげに、その名を呼ぶ。


『あ…あぁ…る、い……るい…』


聞き覚えのある声に、背筋が凍る。
そして…


『かわい…つくし……愛してるよ…』



突然の出来事に、思考が止まる。
いったい、これはどういうことだ?
通話を切りたいのに、指1本動かすことができない。
その間も、二人の愛し合う声が聞こえてくる。



つくしを求めなくなって、何年経っただろう。
微かに残る記憶を手繰り寄せ、その姿を、声を思い出す。

恥ずかし気に身を捩り、控えめに啼く声。
そこに心からの快感がないことは知っていた。
それはつくしが行為に対して奥手なせいだと、勝手な解釈をしていた。
だから無理に求めることはやめた。
つくしを失いたくない一心だった。

それなのに、今、類と愛し合うつくしはまるで別人のようだ。
本能のままに声を上げ、快感に身を委ねている。
自分との交わりでは聞いたこともない、甘く淫らな声。
そうさせているのは、自分の息子である類なのだという現実。


目の前が真っ暗になる。
電話の向こうでは甲高いつくしの嬌声が響く。
おそらく、達したのだろう。
本当のつくしはこんな声で啼く女なのだと、初めて知った。


そして…一方的に通話が切られた。



音の無くなった電話を見つめる。
この5年、つくしはいい妻だった。
花沢の社長夫人として、有能な社長秘書として、甲斐甲斐しく自分を支えてくれた。
一途に、愛されていると思っていた。
そんなつくしが、たった2ヶ月で心変わりするとは信じ難い。

わからない。
わかるのは、つくしが心から愛しているのは類なのだということだけ。
いつから、つくしは類を心に住まわせていたんだろう。
類は、いつからつくしを…。


大きく息を吐き、天井を見上げる。
夫として、父親として、この事実をどう処理するべきか。
何一つとして答えが出ない。

それはまるで光の射さない迷宮に入り込んだような気分だった。



それから1ヶ月。
つくしを責めることも、類を叱責することもせず、ただ時間だけが過ぎていた。
毎週決まった曜日に来る、日本の侍医からの報告では、つくしの体調は落ち着いているという。
それはきっと類が傍にいるからなのだろう。
寂しいとは思うが、不思議と憎いとは思わない。

ただ…つくしを手離す覚悟だけは、どうしてもできない。
自分に気持ちが向いていないのはわかっている。
わかっているのに、またあの笑顔が見たい。
つくしを笑顔にできるのは自分ではないのに…。


そんなことを考えていた矢先、プライベート用の携帯が着信を告げる。
それは…日本にいる類からだった。


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


皆さまからのコメントや拍手、本当にありがとうございます♪

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ






関連記事
スポンサーサイト



Tranquilizer | 2017/03/31 06:00 | コメント(2)




管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| | 2017/04/01 00:18 [編集]


凪*様
こんにちはっ♪

何か、やっすい昼ドラみたいになってますね(笑)
類パパは可哀そうですが、そこはやっぱり大人の包容力、かな?
類パパの愛で、類もつくしも幸せになってほしいですね(*^-^*)

ここからいろいろ展開していくと長くなりそうなので、あっさりと終わりにしたいかな(笑)
ドロドロな愛憎劇とか悲恋とかは私の文章力じゃ無理ですわ(^▽^;)
なので、おそらくふんわりほんわかなハピエンを目指す予定!(笑)
ご期待に添えなかったらごめんなさい?(笑)

またお越しいただけたら嬉しいです!
ありがとうございました(´▽`*)♪
聖 | URL | 2017/04/01 13:41 [編集]




:: Comment ::

管理者にだけ表示を許可する

 +