夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



Calender

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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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昨日は更新できず、すみませんでしたm(_ _"m)
昨日分も含め、ちょっと長めですが…糖度はほぼゼロです(笑)

書き始めた時は10話くらいで終わると思ったんですけどねぇ…(;´・ω・)
ま、でもあと2,3話で終わるかな?

そろそろ次のネタを考えねば…"(-""-)"


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆

重苦しい沈黙が二人を包む。
何か言わなければ、と思うのに、何を言っていいのかわからない。

『そうか…』

孝が諦めを含んだような声で呟く。

「ごめんなさい…」

『しかたないさ。
 人の心は何を以てしても、縛れるものじゃない。
 君は優しいから、私の立場を考えて、いろいろ我慢していてくれたんだろうね。
 実を言うとね、ずいぶん前から気付いてはいたんだ。
 君の心の中には、私じゃない誰かがいることを。
 それが類だとは思ってもなかったけど』

「……」

『さっきも言ったように、私は君のことも、類のことも愛してるよ。
 そんな二人がお互いを必要とし、心から求め合っているのなら、私は何も言えない。
 愛する君たちの幸せが、私の一番の願いだからね。
 ただ、周りが私と同じように思ってくれるとは思わない方がいい。
 謂れの無い言葉や態度で、傷付けられることもあるだろう。
 それでも類と一緒にいたいと言えるかい?』

「はい…その覚悟はできています」

『そうか…わかったよ。
 なら最後に、私の我儘を聞いてくれないか?』

「何でしょう?」

『二人で食事がしたい。
 そうだな、久々に君の手料理なんてどうだろう?…ダメかな?』

思い出すのは、いつだったかの食卓。
決して豪華ではない家庭料理に、頬を綻ばせた夫の嬉しそうな顔。

「それくらいなら…」

『よかった。
 私にとって、君が作った料理が一番のご馳走だからね』

嬉しそうに笑う孝の声に、つくしもクスッと笑う。

『少し早いが、近々日本に戻るから。
 それまで日本で待っててくれないか?
 書類のサインやら、諸々の手続きが済み次第、君にはフランス本社に赴いてもらう。
 私はそのまま日本に留まるから、こっちでは私の後任者に就くことになるが、君ならうまくやれると思うよ』

「え?それは…?」

フランス本社の社長交代ともなれば、日本本社でも話題になるはずなのに。
先日の人事部長は何も言ってなかったことに疑問が浮かぶ。

『あぁ、それはまだ公表してないんだ。
 先方から、いつ赴任できるか返事が来てなくてね。
 業務の引継ぎが完了すれば通達が出るはずだよ』

「そうですか…わかりました」

『それと、このことは類に言わないでもらいたい。
 彼にもやってもらわないといけないことがあるんだ。
 これがうまくいかなければ、おそらく君との将来も危ぶまれる。
 花沢にとっても、君たちにとっても大事なことだ。
 君には少し寂しい思いをさせるかもしれないが、わかってやってくれるね?』

「…もちろんです」

『ありがとう。
 それじゃ、少し類と話をさせてもらえるかな?
 その間、少し席を外してもらえるとありがたいんだが』

「わかりました…では、類に代わりますね」

つくしが振り返ると、ローブを羽織った類がベッド脇に座り、じっとつくしを見つめていた。
その表情は険しく、つくし…というよりは、電話の向こうの孝を睨みつけているようにも見える。

「類…」

つくしはそっと携帯を差し出しながら、類の唇に掠めるようなキスをした。

「シャワー行ってくるから、ゆっくり話して」

フワリと微笑み、もう一度優しく唇を重ねると、類に携帯を手渡しその場を立ち去る。
その背中を類は愛しげに見送った。



『…類?そろそろ本当に時間がないんだ。
 さっきからアリーシャが睨んでるから、簡潔に用件だけ言うよ』

「あ…うん、何?」

『人事の件は変更しない。
 お前はさっさとフランスに来て、こっちの仕事を引き継いでくれ。
 それはお前のためでもあり、つくしのためでもある。
 わかるだろう?
 いくら社長の長男とはいえ、実績がなければ周りは認めない。
 これからお前がやろうとしていることは、確実にお前の評価を落とす。
 だから、今のうちにしっかりと足元を固めておけ。
 誰に何も言わせない、それだけのものを身に付けろ。
 それまでは私がつくしを預かる。
 いいね?すべてはお前の気持ち一つだ』

厳しくも優しい、息子を思う父の言葉。
それがわからないほど、類も子供ではない。

「わかったよ…1週間以内にはそっちに行く。
 それでいいだろ?」

『ああ。
 それと、このことは他言無用だ。
 もちろん、つくしにも。
 お前がお前の力で、周りを認めさせなさい。
 そうこうしてるうちに半年なんてあっという間だ…わかるね?』

半年。
その時間は長いようで、短い。
これまでの実績もあるが、それ以上の結果を出すには足りないくらいだ。

「…わかった。
 半年後、必ず迎えに行くから。
 でも、これだけは約束して。
 つくしには手を出さないで。
 キスもしないで…手も握らないで…。
 つくしは俺の、だから」

類の苦渋の決断を、孝は心から応援しようと思う。
類もつくしも30歳を超えたいい大人だ。
愛だの恋だのに浮かれていていい年齢ではない。
これからはお互いの立場を考え、尊重し合える関係を築いていってほしいと願う。

『お前も大概心配性だな。
 その気の無いつくしを今更どうこうしようなんて思うわけないだろう。
 俺は俺で次の相手でも探すさ…』

ハハッと軽く笑った声で、それが本気でないのは電話越しでもわかる。

「勝手にすれば?
 でも、つくしを傷付けるようなことだけはしないでよね」

『そんなこと、するわけないだろう。
 おっと…そろそろアリーシャのご機嫌が悪くなりそうだから、この辺で切るよ。
 こっちに来る日が決まったら連絡してくれ…それじゃ』

「わかった」


通話の切れた携帯を睨みながらも、父親の思いをありがたいと思う。
いくら父親より先に好きになっていたからといって、今ある事実は変えられない。
世間的にはつくしは『花沢孝の妻』なのだ。
その事実を覆すことは、俺にとってもつくしにとっても、花沢にとっても、いい印象がないのはわかる。
わかっているのに、それでも止めないのは俺たちの幸せがその先にあると確信しているからだろう。

「…こんな時ばっか父親面しやがって」

ー それならそれで、やるしかない。


類は握っていた携帯をベッドへ放り投げると、ローブの紐を緩めながらバスルームへと向かう。
きっとつくしも不安を抱えているはずだから。


ー 残された時間で、忘れられないくらい愛してあげる…


あんたの瞳も、声も、感触も。
全部、俺に刻んでよ。
その代わり、俺もあんたにいっぱい刻むから。


暫しの別離に、負けないように…。


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


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Tranquilizer | 2017/04/05 06:00 | コメント(0)






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