夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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Tranquilizer 13

1週間後。
孝は再び日本の邸に戻った。
数カ月ぶりの邸は以前と変わらず穏やかで、孝に暫しの安らぎを与えてくれる。

ー これで、つくしが笑って出迎えてくれたら何も言うことはなんだがな…

望んではいけないと思いつつ、思うは愛しい妻。
…そう呼べる時間は限られているのだが。


「…おかえりなさい」

玄関で出迎えてくれたのは、少し困惑気味に笑うつくしだった。
その後ろで、使用人たちも孝の帰宅を笑顔で出迎える。

「…ただいま。
 以前より顔色がよさそうだね」

「ご心配をかけて、すみませんでした。
 もう大丈夫ですから…」

「それなら安心だ。
 いろいろ土産を買ってきたよ。
 気に入ってもらえるといいんだが」

「いつもありがとうございます。
 お疲れでしょう?
 今、お茶をお持ちしますね」

穏やかに微笑むつくしの表情は、フランスへ発つ前とは比べようもないほど自然で、落ち着いているように見える。
そのことに安心するのと同時に、幾許かの寂しさが胸を過る。

何よりも大切で。
誰よりも愛しくて。
笑顔も、涙も、彼女のすべてが欲しくて手に入れた…はずだったのに。
気付けば、笑うことも泣くこともせず、ただの人形のようになっていた。

そんな彼女に再び『心』を与えたのは…類だ。
類の愛が彼女の心に光を呼び戻し、潤いを与えた。


「…類に感謝しないといけないね」

「え?」

「いや、何でもないよ。
 それより、今日は久々につくしの手料理を食べさせてもらえるのかな?」

「ふふっ…孝さんのお口に合えばいいですけど」

「言っただろう?
 君が作った料理が一番のご馳走だって。
 今までだって、不味いと思った物は1つもなかったよ」

「ありがとうございます。
 では、腕によりをかけて、がんばって作りますね!」

「ああ、楽しみにしていよう」

屈託のない笑顔に、孝は穏やかに微笑みながら思う。


ー つくし…必ず、幸せになりなさい。
  そのための『別れ』なのだから。



和やかな雰囲気の中、つくしの作った夕食を二人きりで食べた。
孝は終始満足そうに微笑み、つくしはそれを嬉しそうに見つめる。

仲睦まじい夫婦。
それは今までと何ら変わりのないように見える。
しかし、これがこの夫婦の『最後の晩餐』だった。


つくしが食事の片付けを終え、孝の部屋を訪れると。

「今日は私のために、ありがとう。
 とても幸せな時間が過ごせたよ」

僅かに愁いを帯びた瞳で、孝は微笑む。
つくしはそれに気付かないフリをして、勧められるままにソファへと腰を下ろした。

「喜んでもらえてよかったです。
 それで、あの…」

「まぁ、そう急がずともいいだろう?
 今日が最後だ…少し酒でも飲みながら話をしないか?」

孝はつくしの向かい側に座ると、フランス土産のワインをつくしへと勧めた。

「ありがとうございます。
 ふふっ…いい香りね」

カチンとグラスを合わせ、つくしはワインを一口飲んだ。
途端に広がる、よく熟された葡萄の芳醇な香りにつくしの頬が緩む。

「あ…おいしい…これ、あたし好きかも」

「そうかい?遠慮せずに飲みなさい。
 こうして飲むのも、これが最後だろうからね」


一瞬、孝の瞳に黒い影が射したことに、つくしは気付かない。
目の前の優しい夫は、いつでも自分を温かく包んでくれる存在だったから。
自分を傷付けることなど、するわけがないと…信じていた。



二人でワインを飲みながら、他愛ない話をしていた。
フランスでの仕事のこと。
つくしもよく知る、友人のこと。
そんな話をしていたはず、なのに。

つくしは言いようのない高揚感を感じていた。
体の奥で生まれた熱は、じわじわとつくしの体を火照らせていく。
何が起こったのか、わからない。
けれど、正体のわからない熱に体中が浸食されていく感覚。

「どうかしたかい?」

孝の優しい声音に、ビクンと体が反応を示す。
突然の変化に戸惑うように孝を見つめると、その瞳が妖しく光るのを感じた。

「た、かし…さん」

潤んだ瞳に孝のしたり顔が映る。

「何だね?」

「あ、たし…ちょっと、部屋へ…」

「どうした?具合でも悪いのかい?」

「いえ、そういうわけじゃ…」

「なら、かまわんだろう?
 今日が最後なんだ…最後くらい、私の我儘に付き合ってくれてもいいだろう?」

そうと言われてしまえば席を立つこともできず。
テーブル越しに感じる、孝の視線から逃げるようにきつく目を閉じた。


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


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Tranquilizer | 2017/04/06 14:00 | コメント(2)




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| | 2017/04/06 16:51 [編集]


ha****wa様
こんにちはっ♪

類誕の時は楽しい時間をありがとうございました(*^-^*)
あの日はちょうど夜勤で…でも、どうしてもお祝いしたくて(笑)
こっそりスマホからの参加でした( *´艸`)
また機会があればご一緒したいですね♪
その時はよろしくお願いします(^^♪

今回のお話ですが。
すんなりとハピエンで終わりにするつもりだったんですけどね(^▽^;)
突如沸いた『ブラック類パパ』に唆されてしましました(笑)
ちょっとダークな感じになってますが、最後はハピエンですからっ!!
もうちょっとお付き合いいただけたら嬉しいです♪

お越しいただき、ありがとうございました(´▽`*)♪
聖 | URL | 2017/04/07 12:49 [編集]




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