夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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Tranquilizer 22

『DNA鑑定報告書』と書かれた数枚の紙。
そこに並ぶ文字を慎重に追いながら、『鑑定主文』に目を走らせる。

「あ…」

思わず漏れた声と同時に、視界がぼやけてくる。

「何て書いてあるか、読んでくれないか?」

その声に促され、目元の涙を拭いながら、つくしはそれを読み上げた。



「鑑定主文…花沢孝は、花沢つくしの胎児の生物学上の父である可能性から…排除される。
 父権肯定確率は…0%…上記結果より……生物学上の父でないときわめて強く推定できる…」




最後の方は涙で声を詰まらせながら、その結果を孝へと伝えた。

「そうか…よかったね」

僅かに寂しさを滲ませた声で、孝はその結果を祝福した。

「ごめん、なさい…でも…」

「謝ることはないさ。
 前にも言っただろう…私は君も類も愛してるんだ。
 類を悲しませる結果にならなくて、心から安心したよ」

涙で霞んだ視界の先で、穏やかに微笑む孝が見える。

「あ、りがと…ござ…」

「つくし…しっかりしなさい。
 君はこれから母親になるんだからね。
 いつまでも泣いていてはダメだよ。
 類とのことは、こちらも何とかできないか考えているから。
 今は元気な子供を産むことだけを考えなさい。
 近いうちに類に迎えに行かせるから、それまでがんばれるね?」

「は、い…」

つくしが大きく頷いたことに孝は目を細め、優しく微笑む。

「ふふ…孫、か…楽しみだな」

そんな呟きを残し、孝は席を立った。



孝が部屋を出ると、そこには無表情を決め込む宮野と不安げなアリーシャの姿があった。
それぞれに自分たちのことを心配している気持ちが感じられ、孝は思わず微笑む。

「待たせてすまないね…話は終わったよ。
 アリーシャ、すまないが彼女を邸まで送ってやってくれるかい?」

「承知致しました」

「それで、彼女を送り届けたらこちらの視察に同行してもらいたい」

「「え?」」

同時に驚く二人を然して気にした風もなく、孝は指示を続ける。

「アリーシャには私のパートナーとして同行してもらう。
 宮野、君はアリーシャの代わりにフランス本社へ行って、類のサポートを頼む」

「ですが、社長…」

「視察の最後にフランスへ立ち寄る。
 宮野、司法大臣に面会の申し入れを」

有無を言わさぬ雰囲気に、宮野は諾の意を込めて頷く。

「では、行こうか…アリーシャ、また後で」

軽く手を挙げ、出口へと向かう孝をアリーシャは頭を下げ、見送る。

「パートナー、か…やっと君の想いも報われるのかな?」

宮野は去り際にポツリと呟き、その背中を追うように店を出ていく。
そんな宮野に、アリーシャは小さく溜息を吐いた。

「そんなわけ、ないでしょ。
 いつだって、あの人の最優先事項は…」

小さく呟きながら、その扉を見遣る。
その向こうにいるのは、彼の寵愛を受ける女性。

「ま、しょうがないわね。
 ここまできたら、とことん付き合うわよ」

たとえ、世間を欺くための存在だとしても。
その傍にいることを許された。
秘書ではなく、パートナーとして。
その事実がアリーシャの心を軽くする。

「さて…お姫様をお送りしますか!」

クスッと微笑みを零し、アリーシャはつくしの元へと向かった。



その夜、孝は類へと電話を掛けた。
…その『事実』を伝えるために。

初めは仕事の話。
今、欧州各国を回っていること。
それにアリーシャを同行させること。
彼女の代わりに宮野を赴かせること。
今日視察に行った、トスカーナのブドウ畑の様子。
今年のワインの出来や出荷状況…など。


淡々と話す孝に、類は不自然さを感じていた。
いつもなら、この程度のことで電話をしてくるような人じゃない。
もっと他に言いたいことがあるだろう。

『で?本題は何?』

さっさと話しなよ、と冷めた声でその先を急かす。

「はは…世間話にも付き合ってくれないとはね。
 …まぁ、いい。
 さっきも言ったように、アリーシャの代わりに宮野を遣るが、彼をずっとそっちに、とは思ってない。
 早々に別の秘書を派遣しようと思うが、お前は誰がいい?」

『そんなの…つくししかいないってわかってるでしょ』

これまでに何度も、つくしを秘書に、と言ってきた。
今更聞かなくてもわかってるはずだ。

「そうだね…お前はずっとそう言ってたな。
 まぁ、それでもいいんだが…ただ、今彼女は体調が微妙でね。
 長距離の移動が可能かどうかは医師に確認しなければならない」

『え?具合悪いの?
 メールではそんなこと言ってなかったけど?』

「言えなかったんだろう…結果が出るまでは、ね」

『結果?何か検査でも?
 悪い病気とかじゃないよね?』

「ああ、寧ろ病気ではないんだ」

『どういうこと?わかるように説明してよ!』

興奮気味に声を荒げる類に、小さく息を吐き、その『事実』を告げた。

「彼女…妊娠してるんだ」

『え?妊娠!?マジで?』

「ああ…今5カ月くらいかな」

『そっか…そっか…』

動揺しながらも、嬉しさのあまり、声が震える。
類にしてみても、つくしとの行為の際に避妊をしなかった自覚はあった。
だから、デキても何ら不思議はなく、寧ろ喜ばしく思う。

と同時に感じる、違和感。
どうして真っ先に報告してくれなかったんだろう?
どうして父親の方が先に知っていたんだろう?

『ねぇ、それって隠さなきゃいけないこと?
 もう離婚してるんだし、父さんに先に報告するのっておかしくない?』

「ああ…お前の言う通りだ。
 けど、私に先に話さなければならない理由があったんだ」

『…どういうこと?』


孝は言葉に詰まる。

もし、類がそのことに気付かなければ黙っていることもできた。
けれど、今自分が言わなければ、その疑念をつくしに問い質すに違いない。
それをつくしの口から言わせるのは残酷すぎる。
あの夜のことはすべて自分が悪いのだから。
そのことでつくしが傷付くのだけは避けなければ…。


重い沈黙を破り、孝の静かな声が響く。


「彼女は確かめたかったんだ…子供の父親が私でないことを」



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Tranquilizer | 2017/04/18 13:00 | コメント(2)




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| | 2017/04/18 14:58 [編集]


ず*様
こんばんは~☆彡

類パパ、とうとう言っちゃいましたね(笑)
まぁ、自分のせいで、つくしが類に責められるのは耐えられなかったんでしょう。
つくしは嘘吐けないだろうし(笑)

こういう展開にすると、話が長くなるんですよねぇ…(^▽^;)
毎度同じパターン…学習能力なくてすんません(-_-;)

お仕置きの件はもう少し先になる、かな?
ず*様のご要望にはお応えしないと!(笑)

どこまで続くかわかりませんが、もう暫くお付き合いいただけると嬉しいです(*^-^*)
ありがとうございました(´▽`*)♪
聖 | URL | 2017/04/19 00:44 [編集]




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