夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



Calender

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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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Tranquilizer 23

類は通話の切れたスマホを放り投げ、ソファへにゴロリと横たわり目を閉じる。
いつもなら、瞼の裏に浮かんでくるのはつくしの笑顔。
それなのに、今日のつくしは哀しそうに類を見つめている。

ー ごめんね…ごめんね…

ここにいるわけでもないのに、つくしの涙声が聞こえてくる。
そんなつくしを見たくなくて目を開ければ、そこには真っ暗な天井が見えるだけだった。



つくしが妊娠していた。
それは類にとって心から喜ぶべき現実だった。
しかし、その裏にあった事実に、類は言葉を失う。
信じたくはないが、淡々と告げる孝の声に、それが真実なのだろうと確信していた。


**


『離婚する前の晩、彼女を抱いたよ。
 もちろん、彼女がそんなことを望むわけがない。
 私がそうなるように仕向けた。
 催淫効果のある薬を飲ませて…彼女の理性を奪ったんだ』

ー どうして、そんなこと?

『お前が悪いんだ…あんな声を聞かせるから。
 今までに何度も抱いたが、一度だってあんな声を上げたことはなかった。
 それだけお前のことを愛しているんだろう。
 だが、私だって彼女のことを愛している。
 愛する妻が、明日は自分の元を去るのだと思ったら…居ても立ってもいられなかった』

ー だからって、そんなの許せるわけない!

『お前が怒るのは当然だ。
 それだけのことをした自負もある。
 だから万が一のことを考えて、アフターピルも渡した。
 が、彼女はそれを飲まなかった。
 それは、お前との子供がいる可能性が否定できなかったからだ』

ー つくしが、そう言ったの?

『ああ。
 けど、本当に妊娠しているとは思ってなかったんだろう。
 あんなことがあったせいで、せっかくの妊娠も素直には喜べなかったみたいだ。
 だから、まず先に私のところに連絡してきたんだ。
 私とお腹の子供の関係を否定するために、ね』

ー …で、どうだったの?

『DNA鑑定の結果、私の子供ではなかった。
 だから、お腹の子供は…類…お前の子供だ。
 彼女も、泣いて喜んでいたよ』

ー そう…よかった…。

『類…あの晩のことはすべて私が悪いんだ。
 だから、決して彼女を責めないでやってほしい。
 私はもう彼女には会わない。
 お前も、私を許せないうちは会わなくていい。
 会社のことがあるから、私たちの親子関係を絶つことはできない。
 けど私のことは憎んでも、嫌ってもかまわない』

ー うん。

『幸い、お前はフランス国籍だ。
 フランスは愛国心の強い国だから、きっとお前たちのことも受け入れてくれるだろう。
 だから、何も心配せず、彼女と子供を愛してあげなさい』

ー …わかった。
  それで、つくしは今どこにいるの?

『…聞かれると思ってたよ。
 でも悪いが、もう少し待ってくれ。
 この視察の最後に、フランスの司法大臣と会う。
 そこで、何が何でもお前たちのことを認めさせる。
 相手の出方次第では、花沢をフランスから撤退させてもいい。
 今回は周辺国への根回しのために来たんだ』

ー え…?

『花沢の撤退がフランス経済に与える影響はデカい。
 近隣国家だって、そんな煽りを食らいたくないだろ?
 ついでに言えば、同じ欧州で影響力を持つ美作も抱き込んだ。
 道明寺も、このことに異存はないと言っている。
 みんな、お前たちの味方だよ。
 勝算はあるんだ…だから、もう少し時間をくれ。
 必ず、近いうちにその手筈を整える。
 彼女も、それまでがんばると言ってくれた。
 心配なのはわかるが、もう少し辛抱してほしい』


**


贖罪のつもりなのかもしれない。
それならそれでかまわない。

ー きっと、これが一番の近道なんだ。

ならば、耐えるしかない。
類は、そう自分に言い聞かせた。



暗闇に沈む部屋で、類は大きく息を吐き、起き上がる。
そして、手にしたスマホを手早く操作し、メールを打った。


『親父から全部聞いた。
 体調はどう?辛いことはない?
 傍にいてやれなくてごめん。
 でも、もうすぐだから。

 早く、つくしと子供を抱きしめたいよ』



類はこの半年、何度も呟いたその言葉を口にする。


ー つくしに、会いたい…


その想いは日々膨れ上がり、破裂寸前なのに。


ー もう少し…あと少し、だ…


再び、ソファへと身を沈め、目を閉じる。
あの、向日葵のような笑顔を思い浮かべながら…。


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


更新時間が定まらなくて、すみません。
明日はたぶん更新できないと思います。
重ね重ね、ごめんなさいm(_ _"m)


皆さまからのコメントや拍手、本当にありがとうございます♪

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Tranquilizer | 2017/04/20 15:00 | コメント(0)






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