夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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Tranquilizer 25

類が応接室へ行くと、白髪の老人と品のいいスーツを身に纏った男性が待っていた。
老人は表情一つ変えず、目線だけを類へと向ける。
それを特段気にした風もなく、男性は類へと頭を下げた。

『突然の訪問、申し訳ございません。
 こちらはジダン家当主のジャン=ジャック・ジダン様、私は秘書のアベルと申します。
 アリーシャ様からこちらにルイ様がいらっしゃると伺い、一目お会いしたいと参りました』

アベルは懐かしそうに類を見つめ、柔らかく微笑む。
けれど、老人は表情を崩すことなく、ただ類の顔をじっと見つめていた。

『そう。で、この人と俺は何か関係があるの?』

『ジャン様はエレーヌ様のお父様…つまり、ルイ様のお祖父様に当たります』

『そうなんだ、知らなかった。
 母さんの家族はアリーシャしか知らない』

『エレーヌ様がタカシ・ハナザワ氏へ嫁がれる際、少々の行き違いがございまして…』

『…余計なことは言わんでいい』

会話を遮った低い声に、アベルは『失礼しました』と一歩退く。
しかしジャンはそれ以上何も言葉を発さず、類を見つめる視線を外そうともしない。
その意図が類にはわからなかった。

『で、今日は何の用?』

『…孫の顔を見に来るのに、理由が必要か?』

『別にいいけどさ。
 でも、いきなり来られても困る。
 こっちにはこっちの予定があるんだから』

チラリと宮野に目を遣ると、その頭が小さく振れるのが見える。
司法省の役人との予定以外はすべてキャンセルした、という意味だ。

そんなにこの人と話すことに意味はあるの?

面倒臭そうに小さく息を吐くと、再び目の前の祖父へと目線を戻す。
その表情からは何の感情も読み取れず、会えたことを喜んでいるようにも思えない。

ー 何なの、この人…

訝しむように見つめる類に、ジャンは呆れたように溜息を吐いた。

『まったく…タカシはお前にどんな教育をしたんだ。
 これでは我がジダン家の行く末が危ぶまれるな』

『…どういうこと?』

『お前はエレーヌの子供だ。
 すなわち、お前はジダン家の人間ということだ。
 今までは好き勝手させてきたが、これからはそうはいかん。
 ジダン家後継としての自覚を持ちなさい』

『ジダン家の後継?』

『そうだ。
 エレーヌが亡くなった後、アリーシャがお前を迎えに行った。
 だが、タカシはお前を渡さないと言いおった。
 それがエレーヌの望み、だと。
 あれから25年経ったのだ…もういいだろう。
 儂はお前をジダンの家に連れ戻す。
 これは決定だ』

『ずいぶん勝手な話だね』
 
呆れたように呟くと、無表情な老人は一瞬だけ顔を歪ませた。

『口の利き方も知らんとは情けない。
 それと、結婚を考えている女性がいるそうだが、その結婚は認めん。
 名もない家の娘となぞ結婚されてはジダンの家の名が汚れる。
 お前は私の決めた娘を妻に迎え、子を成せ。
 それが後継としての責任だ』

『は?何言ってんの?
 そんなの、勝手に決めないでくれる?』

『ジダンの家のことは当主である儂が決める。
 お前の意思は必要ない。
 言われたことに従っていればよい』

有無を言わせない物言いに、怒りが込み上げる。


これまでも、花沢の家に縛られてきた。
言いたいことを飲み込み、やりたいことを抑えつけられ、自由なんてなかった。
けれど、この目の前の年寄はそれ以上に抑圧的で、傲慢な態度が癇に障る。
多少なりともこの男と血の繋がりがあるのかと思うと、吐き気すら覚えた。


『あんたの言ってること、全然理解できないんだけど?
 俺はジダンなんて家知らないし、関わる気ないから。
 そっちはそっちで勝手にやって。
 気分悪い…もう帰って』

これ以上話すことはないと、類は席を立つ。
それを見たジャンはその背中に侮蔑の視線を送る。

『こんなに出来の悪い孫だとは思わなかった。
 やはりあの時、お前を産むことを止めさせておけばよかったな。
 お前がどう思おうと勝手だが、エレーヌの子供である以上、お前はジダンの家を継ぐ責任がある。
 それだけは忘れるな』

どこまでも高圧的なジャンに、類は背を向けたまま口を引き結ぶ。
今は亡き実の娘にすら蔑みの言葉を投げ、家督の存続にしか興味がないこの男が祖父だとは思いたくない。
おそらく、この男に何を言っても聞く耳は持たないだろう。
ならば、こちらも聞く耳など貸すつもりはない。


『これだけは言っとく。
 俺の母親が誰だろうと、俺は『花沢類』だから。
 あんたの勝手な妄想に付き合ってるヒマないんだ。
 さっさと帰んなよ…で、もう二度と顔見せないで』


類は冷たく言い放ち、応接室を後にした。


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


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Tranquilizer | 2017/04/27 07:00 | コメント(4)




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| | 2017/04/27 11:14 [編集]


マ*ン様
こんにちは♪

全然つくしが出てこなくてすみません(^▽^;)
ちょっといろいろ伏線張りすぎて、回収が大変そうですが。
何とか最後まで書き上げたいと思います!

早く類とつくしが会えるといいなぁ…。
甘々な二人が書きたい!!

ありがとうございました!
またお待ちしてます(´▽`*)♪

聖 | URL | 2017/04/27 12:07 [編集]


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| | 2017/04/27 23:10 [編集]


ず*様
こんにちはっ♪

類くん以上に、私の方がイライラしてるかもしれません(^▽^;)
でも自分で蒔いた種ですからね…きっちり納得がいくまで書きますよ~!
ここまできたら、多少長くなるのはしかたないと思ってください(笑)

結婚までの道のりは近いのか遠いのか。
どっちでしょうね?(笑)

もう暫くお付き合いただけると嬉しいです!
ありがとうございました(´▽`*)♪

聖 | URL | 2017/04/28 14:17 [編集]




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