夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



Calender

08 | 2017 / 09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


カテゴリ


最新記事


最新コメント


月別アーカイブ


来てくれた人♪


今見てる人♡

現在の閲覧者数:


Ranking★


Countdown♡


Banner


リンク

このブログをリンクに追加する


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


QRコード

QRコード


Tranquilizer 27

こんにちは。

Tranquilizerの続きです。
今回はクリスの回想なんで、類とつくしは出てきません。

なかなか思うように書けなくて、更新が遅くてすみません。
書いては消し、書いては直し…で、全然先に進みません。
が、できるだけがんばります!


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


南仏・コートダジュール地域はイタリア、モナコと国境を接するリゾート地。
地中海特有の温暖な気候と豊かな自然。
ゆったりと流れる時間。
大らかな人々と陽気な笑い声。


パリとは全く違う雰囲気。
リゾート地ならではの開放感に、生粋のパリジャンであるクリスの心は浮き立つ。


いつからかつくしの元を訪ねるのが楽しみになっていた。
30歳を過ぎたとは思えない少女のような純粋さ。
けれど、真っ直ぐ前を見つめる瞳に幼さは微塵もない。
大きくなるお腹に目を細めるその表情は、母親としての成長も窺えた。


そんなつくしを支えているのは、類と我が子への想い。
明るい未来を信じて疑わないその姿に、クリスは己の無力感に溜息を吐く。


乗り越えられない『法の壁』。
しかし、それ以上に分厚い壁が行く手を阻んでいることなど、彼らは知らないのだろう。
それを知らせてやれない現実が、クリスの心に重く圧し掛かる。



**



あの日、事務所にかかってきた1本の電話。
『アリーシャ』と名乗る女から、相談に乗ってほしいと言われた。
急ぎの案件もなかったクリスはそれを快諾し、指定されたカフェで彼女に会った。


内容はよくある話だった。
ステップファミリーだった男女が結婚を望んでいるが、法の壁に阻まれていると。
それは当のアリーシャではなく、友人の話なのだという。
なぜ?と疑問を抱かなかったわけではない。
が、心配した親友が相談に来ることだってあったから、そこは深くは考えなかった。


ステップファミリー間の婚姻。
これまでにその手の案件に携わったこともある。
けれど、どのカップルも望んだ結果を得られない現実を散々見てきた。

ー これは難しいな…

クリスが僅かに眉間に皺を寄せると、アリーシャは僅かに肩を落とした。


『難しい、ですよね?』

『…そうですね』

『これまでのケースでは、最後はどういう結末を迎えていましたか?』

『まぁ、諦めて同居人として生活するか、別れるか…ですかね。
 結婚できたケースもなくはないのですが、かなり時間がかかったようです』

『そう…結婚できたケースもあるんだ。
 じゃあ、可能性はゼロではないのね』

『ええ、まぁ…』

アリーシャは少し考えた後、クリスを真っ直ぐ見つめ口を開いた。

『先生に、この二人のこと、お願いできませんか?』

『は?なぜあなたがそんなことを?』

友人であるアリーシャにそんな決定権があるのか?と訝し気に見るクリスに、彼女はフッと笑みを零す。

『失礼しました…私はアリーシャ・ジダンといいます』

スッと差し出された名刺に目を落とすと、その社名にクリスは驚いた。

『実は、先程の話は我社の社長の話なんです。
 フランス本社の社長であるルイ・ハナザワと、日本本社社長の元夫人であるツクシ・ハナザワ。
 この二人が結婚を望んでいるのですが、先程話した通り、彼らはステップファミリーでしたので結婚はできません。
 ですが、彼らはその望みを捨てていないんです』

『なるほど。
 ですが、ハナザワくらいの会社なら、顧問弁護士がいるでしょう?
 そちらにお話されるのが筋なのでは?』

『ええ、ですがこれは社長のプライベートな問題です。
 彼から、人権問題を専門に扱っている先生に、と言われております』

『そうですか…』

クリスは暫し考え込むように目線を落とした。
そして、少し温くなったコーヒーに口を付ける。


弁護士としてそれなりのキャリアを積んできた。
様々な人権問題に心を砕き、精一杯闘ってきた自負もある。
望む結果が得られず、己の無力感を味わったことは一度や二度ではない。
けれど、困っているクライアントの心に寄り添い、最後まで諦めず、彼らの味方に徹してきた。
正義感…なんて、かっこいいものではなくて、ただ純粋に助けたかっただけだ。

目の前で助けを求められて、その手を拒むことなどできるはずがない。

『…わかりました。
 どこまでやれるかわかりませんが、できるだけの協力はさせてもらいます』

スッとクリスが手を差し出すと、アリーシャは明らかに安堵の笑みを浮かべ、握手を返した。

『よかった…ありがとう。
 何人かの先生にお願いしたんだけど、断られてしまって。
 本当に助かります!』

『いやいや…本音を言わせてもらえば、私もあまり自信がないんだ。
 今までの経験から、この手の話にいい思い出がなくてね。
 やれることはやる…けど、過度な期待はしないでもらいたい』

『それでもかまいません。
 こちらとは別に、彼の父親であるタカシ・ハナザワも裏で動いています。
 むこうはおそらくハナザワの経済界への影響力を盾に、切り崩すつもりでしょう。
 ドウミョウジやミマサカも味方に付けるようですし、今までのような結果にはならないと思います』

アリーシャの口から吐いて出たビッグネームに、クリスは唖然とする。
そのどちらも日本企業でありながら、欧州各国への経済的影響力は計り知れない。

『それは凄いな…』

『ルイは、ドウミョウジやミマサカの後継とも親交があるの。
 それこそ、幼稚舎の頃からね。
 日本人はとても情の深い国民だから、ルイの幸せのためなら協力は惜しまないはずよ。
 けど、だからってこちらが何もしないっていうのは嫌がるの…特にツクシが。
 だから、先生には彼女の力になってあげてほしいんです』

『そう…彼らは、君や両親、友人に恵まれていて、本当に羨ましい。
 きっととても素敵な人たちなんだろうね』

クスッと笑みを浮かべたクリスに、アリーシャは一瞬切なげな表情を見せる。

『ええ…彼らはとても素敵な人たちよ。
 けど、その周りの者すべてが同じように彼らを愛しているわけじゃない。
 寧ろ、この二人を引き裂こうと画策している人物がいるのも確かなの…』

苦々し気に呟いた唇がきつく引き結ばれる。
その表情に、アリーシャの苦しい胸の内が一瞬垣間見えた。

ー 彼女は、何をそんなに?

彼女が抱えている問題は何なのか?
辛そうに寄せた眉根に、クリスは微かな胸の痛みを覚えた。


けれど、それ以上何も言わないアリーシャに、クリスは穏やかな笑みを向ける。

『君が何を抱えているのかは知らないけど。
 私が君の味方でもあることを忘れないでくれよ?』

今日初めて会ったばかりの人間に、おいそれと話せる事ではないのだろう。
だが、依頼された件に絡む事であれば、きっと話してくれるはずだ。
そのためにはクライアントとの信頼関係を築くのが先だろう。

『とりあえず、ルイとツクシに会おう。
 時間が決まったら連絡して』

『わかったわ…いろいろ、ありがとう』

二人は笑みを交わし、席を立った。


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


皆さまからのコメントや拍手、本当にありがとうございます♪

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ






関連記事
スポンサーサイト



Tranquilizer | 2017/06/19 06:00 | コメント(4)




管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| | 2017/06/21 12:57 [編集]


管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| | 2017/06/22 11:44 [編集]


ず*様
こんにちは~!

クリス…まぁ、ほんとちょいキャラでしたけどね( *´艸`)
少し回想を入れつつ、話の方向性を自分の中で整理してる感じです(笑)
もうちょっとお付き合いいただけたら嬉しいです♪

お言葉に甘えて、のんびり書かせていただいてますよ!
無理は無理なんで(笑)

また来てもらえたら嬉しいです!
ありがとうございました(´▽`*)
聖 | URL | 2017/06/22 15:48 [編集]


凪*様
こんにちは~!

なかなか更新できず、すみません(^-^;

凪*さん、まさにその通りです!!
書き始めるまでの、頭の切り替えがうまくいかなくて(;´・ω・)
それと、書きにくいっていうか、自信がなくなってるっていうか。
書いても「ほんとにこれでいいのかな?」って未だに思ってしまいます。
でも、自分だけじゃないって思ったら、ちょっと気が楽になりました(笑)

お互いマイペースに頑張りましょう♪
またお邪魔させてもらいますね!

ありがとうございました(´▽`*)
聖 | URL | 2017/06/22 15:54 [編集]




:: Comment ::

管理者にだけ表示を許可する

 +