夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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Tranquilizer 28

こんにちは。

今回はアリーシャの回想です。
というわけで、またしても類とつくしは出てきません(;´・ω・)

本当なら何話か書き溜めたいんですが、まだそこまでの余裕がなくて…。
しばらくは書けたら随時更新していく形になりそうです。

今週末は久々に連休なので、ちょっとは書き溜められるといいなぁ…(´-`)

こんな感じですが、よかったらお付き合いくださいませ。


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


孝は宮野からの定期連絡で、ジャンが類に会いに来たことを知った。
そして、類にジダンの後継であることを告げたと言う。

その話を聞いたアリーシャは、内心でその場にいなかったことにホッとしていた。
勝手だが、父親であるジャンに会いたくなかったから。
もともと仲がよかったわけじゃない。
寧ろ、存在を疎まれていたようにも思う。


**


アリーシャはジャンと後妻との間に生まれた。
後継となる息子を望んでいた父は、生まれてきたのが娘であると聞き、明らかに失望の色を浮かべた。
そのうえ、無事出産を終え退院した母へ冷たく言い放った。

『その子供がジダンの名を名乗ることは許す。
 生まれた以上、養育に掛かる費用も負担する。
 だが、家の名を汚すようなことのないように、しっかり教育を施せ。
 それさえ守れれば、後は勝手にしろ』

最後通告とも取れるその言葉に、母は失意に暮れた。
そして、ある朝、その姿を消した…幼いアリーシャを置いて。


そんなアリーシャの心の支えは、姉のエレーヌだった。
歳は離れていたが、寝食を共にし、多くの時間を一緒に過ごした。
アリーシャにとって、彼女は唯一の家族だった。


エレーヌは20歳の時、彼女に瓜二つな男の子を産んだ。
心から愛した男性との子供。
しかし厳格な父に結婚を反対され、エレーヌはやむなく未婚の母となった。

そんな彼女を支えたのは同じ大学の先輩である、花沢孝だった。
孝はエレーヌの子供を我が子のように可愛がり、惜しみなく愛情を注いだ。
アリーシャも、そんな三人を微笑ましく見守っていた。


孝の帰国に合わせ、エレーヌは子供を連れて日本へと渡ることを決めた。
当然、父の猛反対にあったが、彼女の意思は固かった。

『私のことも、この子のことも、忘れてください。
 私も、この家のことは忘れますから』

『ふん…勝手なことばかり言いおって。
 お前が出ていくのは構わん、好きにしろ。
 ただし、その子供がジダンの後継であることは揺るがない。
 いずれ戻ってもらう…覚えておけ』

『ご冗談を。
 この子にこんな家を継がせるつもりは毛頭ないわ。
 それより、さっさと次の女性を見つけて、その人に男の子を産んでもらえばいい。
 …ま、あなたの貧弱なY染色体が生き残れれば、の話ですけどね』

小さな笑みを口元に浮かべ、エレーヌは父に背を向けた。


そして、その数か月後、エレーヌは孝の妻となる。
優しい夫と可愛い息子との生活はとても幸せだった。
その報せは電話やメールで、アリーシャにも届いた。
姉の幸せそうな様子に、離れた寂しさも薄らいだ。


けれど、そんな日々は長くは続かなかった。


結婚して2年。
エレーヌは還らぬ人となった。


**


エレーヌの訃報に、ジダン家当主は小さく溜息を吐く。
その瞳に哀しみの色はなかった。
そして、一言『…連れ戻せ』とだけ呟いた。


その動きを察知したアリーシャは孝へと連絡を入れた。
と同時に、自分も日本へ行くことを決める。

孝を支えるため。
子供を守るため。


姉は子供にジダンを継がせる気はないと言っていた。
けれど、それを鵜呑みにする父ではないともわかっていた。
ならば、その遺志を守りたい。
それが早逝した姉への、最後にできる恩返しと決めて。


『姉さん、私が必ずあの子を守る。
 絶対に、あの人の思うようにはさせないから…』


こうして、アリーシャは日本へ渡り、孝と類の傍で生きていくことを決めた。
アリーシャが18歳の春のことだった。



**



エレーヌが亡くなって25年。
アリーシャは孝に心惹かれながらも、社長秘書としてのポジションに徹していた。
孝がつくしを見初め、妻として迎え入れた時も、静かにそれを受け入れた。
長年の片想いは叶うことなく、諦めるしかないと思った…のに。


「類に好きな女性ができたみたいだよ」

少し寂しそうに笑った孝。
いくら血が繋がっていなくても、彼なりに離れていく息子が寂しいのかと思った。
しかし、その相手の名前を聞いた途端、アリーシャは言葉を失った。

「つくしの心に、私じゃない誰かがいるのは何となく感じていたんだ。
 まさかそれが類だったとは思わなかったけどね。
 けど、つくしが類を選ぶなら、私は身を引くしかないだろう?
 どちらも、私の大切な人だからね…」

潔いまでの決断を語るその瞳に、躊躇いの色はない。
なぜこの人は…。

「…どうして?
 どうしてそんな簡単に…っ」

「はは…簡単、か。
 そう見えたのなら私もまだまだ大丈夫かな。
 これでも1ヶ月近く悩んだんだよ。
 でも、愛しているからこそ、類にもつくしにも幸せになってほしいんだ。
 だとしたら、選択肢は1つしかないだろう?」

清々しいほどの笑顔に、アリーシャの胸が痛む。
孝が、誰よりもつくしを愛しているのを知っている。
そして、それ以上に、類を大切に思っていることも。

「あなたって人は本当に…」

「私には、類を幸せにする責任があるんだ…エレーヌの分もね。
 そのためなら何だってするさ。
 つくしを失うのは確かに痛いが、幸い私には君がいるしね」

向けられた瞳の真っ直ぐさに、視界が滲むのを感じる。
25年前の決断に間違いはなかった。
孝を支え、類を守ること。
そして、その思いは確実に、彼に伝わっていた。

長い片想いはまだ続くのだろう。
それでも、これからもこの人の傍にいられる。
それが許されただけで、今は十分だと思った。

「…当然です。
 これからも、ずっと傍に…」

零れ落ちそうになる涙を飲み込み、その瞳を見つめ返す。
これからも、この人と一緒に姉の遺志を守っていこう。


類が、本当の幸せを手に入れる、その日まで。


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


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Tranquilizer | 2017/06/23 06:00 | コメント(2)




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| | 2017/06/23 23:56 [編集]


ず*様
こんばんは~!

早く続きを書きたいんですけどね。
いざ書こうと思うとなかなか進まないっていう…。
結局、連休も、家のことばかりで、次の話を書くのが精一杯でした(-_-;)
楽しみにしていただいているのに、本当にすみません。

もし読み直してみて、おかしなところがあったらこっそり教えてください!

ありがとうございました(´▽`*)
聖 | URL | 2017/06/25 23:05 [編集]




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