夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



Calender

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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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やっと更新できた…(;´・ω・)
さっさと書きたいのに、なかなか書けなくてすみません。
いや、正確には『書いたけど、納得がいかなかった』かな。
とりあえず何となく形になった…はず。

前回から時間が空いてしまったので、話の繋がりがおかしいところがあったらごめんなさい!


では、どうぞ~♪


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


ジャン=ジャック・ジダンは苛ついていた。

これまで、彼は己の思うがままに生きてきた。
ジダン家の長男である彼は若くして家を継ぎ、その財力を足掛かりに様々な事業を興し、成功させた。
その実績とキレる頭で多くの者を従え、富と権力をほしいままにした。
裏の世界にも精通し、彼に一言異を唱えただけで明日の命の保証はないとまでに畏れられた。
老齢となった今でもその威厳は衰えることなく、その影響力を誇示し続けている。

そんな彼も結婚し、二人の娘を得た。
妻となった女性は家柄だけで選ばれた、良家の子女ばかり。
彼にとって妻は家を継ぐ子供を産むためだけの存在。
当然の如く、その婚姻に愛情の欠片もなかった。
そして、生まれた子供が女児であったことで、その関係は一層冷めたものとなる。
耐えられなくなった妻は娘を残し、実家へと帰っていった。
残された娘たちへも彼の愛情が向くことはなく、親子関係は冷めたものだった。
そして長女エレーヌの妊娠をきっかけに決定的な決別を迎える。
エレーヌはジャンの承諾も得ず、子供と共に日本へ渡り、日本人男性の元へと嫁いだ。
二女のアリーシャも、エレーヌを追い、日本へと旅立った。
二人の娘が家を出て行ったこと自体、彼の中では大したことではない。
所詮は娘だ、家を継ぐ意思がないのなら、それでかまわないと思っていた。

しかし、年齢を重ねるごとに家督の存続という重責が彼に圧し掛かる。
二度の離婚の後、何度か再婚の話もあったが、彼の出す条件を満たした女性は現れなかった。
そこで、白羽の矢が立ったのがエレーヌの息子である類だった。
エレーヌが日本へ連れて行ったきり、会うこともなかったジダン直系唯一の男子。
ジャンは類にジダンを継がせることを決め、すぐさま類を連れ戻すため花沢へと向かった。

しかし現実は彼の思うようには進まなかった。
連れ戻そうと思った類に素気無く拒否され、あろうことか花沢を継ぐと断言された。
だが、そんなことで引き下がるジャンではない。
類が日本に渡ってから現在に至るまでのあらゆる情報を集めさせ、その糸口を探した。
それは恋人であるつくしについても同様で、類の養父の妻であったことを知ると侮蔑に顔を歪ませた。
― そんな女との結婚を望むなど、どうかしている。
  ジダンの人間として、然るべき相手と結婚してもらわなければ。
  この血を汚すことは何があっても許さない。
忌々し気に眉根を寄せると、殊更大きな溜息を吐いた。


ジャンは側近のアベルを呼び付け、類を連れ戻すよう指示を出した。
『多少手荒にしてもかまわん。何としても連れ戻せ。
 どうしても従わないと言うのなら、あの女の命はないと脅せばいい』
『しかし、彼女はルイ様の子供を妊娠中なのでは?』
『ふん…日本人の血の入った子供など、ジダンには必要ない。
 そもそもヤツの父親だって、どこの馬の骨ともわからん男だ。
 そんな男の子供を産むことを許した覚えはない。
 だが生まれた以上は、その責を果たしてもらわねばな』
『ですが…』
『黙れ。貴様、誰に向かって口を利いている。
 気が進まんのなら別の者にやらせる、貴様の代わりなどいくらでもいるのだぞ』
淡々とした口調に凄みを効かせ一瞥されれば、アベルにそれ以上の言葉は出てこない。
了解の意を込めて頭を下げると、アベルは何も言わずにその部屋を出た。
― …クソジジィめ
忌々し気にその扉を睨むと、任務を遂行するべく前を向く。
ジャンに仕えるということは、心を持たないことだと言い聞かせて。


花沢のフランス本社へと向かうと、受付で類への面会を申し出る。
しかし、類は不在だと断られた。
先日の面会でのジャンの印象は相当悪かったのだろう。
断られて当然だと、小さく溜息を吐く。
『しかたない、か…』
携帯を操作し、もう何年も掛けていなかったその番号をタップした。


数回のコールの後、繋がった相手にアベルは陽気な口調で話し始めた。
『やぁ、アリーシャ。元気かい?
 はは…そんなに身構えるなよ。
 今、ハナザワに来たんだけど、面会断られてね。
 しかたないから、これからアンティーブに行ってくるよ。
 用件?そんなのはわかっているだろ?
 じーさんの命令だからね、こっちも必死なんだよ。
 ま、手を打つなら早めにな…先回りしてるヤツがいるかもだし。
 お互い、穏便に済まそうぜ。
 俺だってこんなことで手を汚したくないからな』

ジャンからの命令―そう言えば全ては伝わるだろう。
通話を切ると、アベルは小さく笑みを零す。
きっとアリーシャは大慌てで類に連絡を取るに違いない、と踏んで。


パリからアンティーブに向かうには国内線での移動が一番早い。
だというのに、アベルの足は空港とは逆方向へと向かっていた。
近場のカフェへ入ると、ランチのセットをオーダーし、席に着く。
そして再び携帯を操作すると、アリーシャへとメールを送った。

『〇〇ってカフェでランチしてから行くよ。
 のんびりランチできるのも、今日が最後かもしれないしね』

携帯の電源を落とし、優雅な所作でコーヒーを味わう。
苦さと微かな酸味が口に広がるが、決して美味いとは思わなかった。
『やっぱり紅茶にするべきだったな』
誰に言うでもない言葉を零し、自嘲する。
ランチにチョイスしたのはフランスパンにハムとクリームチーズをサンドしたバケット。
アクセントにピリッと黒コショウが効いていて、これならコーヒーも合いそうだと納得をする。
『うん、まぁまぁかな』
満足げに小さく頷くと、再びバケットに噛り付こうと口を開けた。
『…呼び出しといて優雅にランチとはいいご身分だね』
目の前に立つ長身を見上げると、不機嫌丸出しの表情で睨まれる。
しかし、そんなことは想定内とばかりに、ニッと口元に笑みを浮かべた。
『やっぱり居たんじゃん。居留守とは趣味が悪いな』
『居留守じゃない。今戻ってきたとこだから』
『そ?ま、どっちでもいいよ。とりあえず座ったら?コーヒーでいい?』
『いらない。さっさと用件を言いなよ』
薄茶色の瞳に苛立ちが見え隠れして、彼もまだまだだな、とアベルは胸の内で呟く。
『ランチくらいゆっくり食べたかったけど、しかたないね。
 用件はアリーシャから聞いただろ?そういうことだ』
『それについてはこの前話した通りだよ。俺はあの人の所へは行かない』
『そんなに怒るなよ、綺麗な顔が台無しだ。
 そういう気の強いところはエレーヌそっくりだね、懐かしいよ』
両肘を付いて手を組むと、アベルは類をまじまじと見つめた。

金色に近い、柔かそうな髪。
優しい色合いの、薄茶の瞳。
日に焼けていない、透明感のある白い肌。
― エレーヌが男だったら、こんな感じなんだろうな。
その姿に、在りし日の姿が甦る。

エレーヌは今でもきっと彼の幸せを願っているのだろう。
そして、今アベルに与えられた任務は彼女の意に副うものではない。
解っていながらも、あの男には逆らえない。
『俺もさ、どうしていいのか、わかんないんだよね』
アベルは苦笑を滲ませ、類を見つめる。
『じーさんはさ、言うことを聞かなければ何をするかわからない。
 それこそ、キミが一番大事にしているものすら奪うかもしれない。
 けど、俺はそんなことはしたくない…なぁ、俺の立場もわかってくれよ』
『…彼女に何かしたら、絶対許さないから』
『全部、キミ次第なんだけど?
 どのみち法的に認められない関係なんだからさ、諦めたら?』
何もかも知っているような口振りに、類はクスッと皮肉を込めた笑みを浮かべる。
『フランスって愛の国って言われてるんだってね。
 だからかな、話したらちゃんとわかってくれたよ。
 手続きに少し時間がかかるみたいだけど、俺たちの結婚は法的に認められる。
 俺は彼女と結婚して、花沢を継ぐから。
 あんたらがどんな手を使おうが、俺は絶対に彼女を守る…この命を懸けてもね』

類の自信に満ちた表情に、アベルは苦笑いを浮かべる。
『さすがはエレーヌの息子だ。けど、その機転の良さはじーさん譲りかな?』
『俺はあの人を祖父だなんて思ってない』
『まぁ、そうだろうね。でも血は争えない、な』
『どういうこと?』
『興味ある?教えてあげてもいいけど、今はまだ話せる時じゃないんだ』
『別に。何を聞いたって、俺の気持ちは変わらないし』
『ふむ…そうか。じゃ、別の手を考えないとだなぁ』
『無駄だと思うけど?』
素っ気ない類に苦笑を漏らしながらも、アベルはどことなく余裕のある構えを見せる。
『俺にとっちゃ、ジダンの後継問題なんてどうでもいいんだよね。
 所詮、俺はじーさんに雇われてるだけだし。
 今だって、じーさんの命令だから来た、ただそれだけだ』
すっかり温くなったコーヒーに口を付けた途端、不味そうに顔を歪めるとカップをソーサーへと戻す。
『あの家がどうなろうと、俺には関係ない』
一瞬、アベルの瞳に黒い影が射す。
その違和感に、類は内心首を傾げるが言葉にすることはしなかった。
『まぁでも、1つだけ思うのは…』
目の前の、綺麗に整った顔を見つめながら薄く笑う。
『エレーヌの息子には幸せになってもらいたい、かな』
それじゃ、と手だけで挨拶を残し、アベルは席を立つ。
その後ろ姿はどこか楽し気で、類は思わず『何なの、あの人?』と呟いた。


☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆


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定期的に更新できるようになったら再開する、かも?

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Tranquilizer | 2017/08/21 07:00 | コメント(4)




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| | 2017/08/21 15:01 [編集]


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このコメントは管理人のみ閲覧できます
| | 2017/08/21 17:58 [編集]


わ*こ様
おはようございます。

長らくお待たせしてしまってすみませんでした。
何か、いろいろ考えていたらドツボに嵌ってしまって、書く気力がなくなってしまって。
でもリレーのお誘いをいただいて、いい刺激を受けてやっと抜け出せた感じです。

わ*こ様がそんな風に思っていてくれたなんて、とても恐縮です(^-^;
私はただただ類とつくしの幸せが書きたくて書いていただけなので(笑)
清楚とか、綺麗な終わりとか、あんまり気にしてはいなかったので、そうなのかな?っていうのが正直なところです。
けど、そんな風に言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます(*^-^*)

Tranquilizerが終わるまで、あとどれくらいかかるのか、私にもわかりませんが(笑)
最後までがんばります!
リレー共々、よろしくお願いします♪
聖 | URL | 2017/08/22 07:21 [編集]


ky**o様
おはようございます。
お待たせしてしまって、すみませんでした。

じーさんはとても自己中な男なので、類のことはなかなか諦めないでしょうね。
でもそんなことに負ける類ではない!
つくしとの幸せを掴むためにここまでがんばったんですから、これからもがんばってくれるはず。
この先も楽しみにしていただけたら嬉しいです(*^-^*)

リレーの方は、これからもっと素敵なお話が続くと思います。
ラブラブな類つくを堪能してもらえるかと!
そちらもお楽しみに~♪

こちらこそ、これからもよろしくお願いします!
ありがとうございました(´▽`*)
聖 | URL | 2017/08/22 07:36 [編集]




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