夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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Tranquilizer 32

アベルと別れ、類は会社へと戻った。
執務室で宮野が戻るのを待ちながら、これまでのことを思い出す。


つくしと初めて会った時のこと。
父が再婚相手につくしを連れてきた日のこと。
父とつくしから逃げるように家を出た日のこと。

つくしと再会した時、その顔から笑顔が消えていたことに、相当なショックを受けた。
幸せそうに笑っているんだとばかり思っていた。
それを見たくなくて、家を出たのに。
こんなことなら、傍にいればよかった。
どんなに辛くても、近くで見守って、支えてあげればよかった。
いくら後悔しても、時間は戻せない。
ならば、父の不在の間だけは彼女の心の拠り所になろうと決めた。

つくしと過ごした穏やかな時間は、類の心に安らぎを与えた。
想いを告げられなくてもいい…傍にいられればそれで。
けれど、その可能性に気付いてしまった時、類は気持ちを抑えることを止めた。
心からの想いを告げ、固く閉ざされたその想いの蓋を抉じ開ける。
父から妻を奪うことがどれほどのことかなんて、わかっている。
周りが何と言おうとかまわない…それ以上に類にとってつくしは愛しく、大切に守りたい存在だった。


思えば思うほど、愛しさが募る。
今すぐにでも抱きしめたいのに、それはまだ叶わない。
フランス司法への交渉のため、何度も司法省へと出向いた。
孝と類に血縁関係がないことで、司法省の役人も比較的柔軟な姿勢を見せてくれている。
後は倫理委員の決断を待つだけだ。
だが、それが一番の難関なのだとクリスは苦笑していた。
父も、別のルートから掛け合ってくれている。

もう少し…もう少しだ。

つくしの経過も良好で、最近は頻繁にお腹を蹴ってくるらしい。
医者の見立てでは、男の子。
つくしに似た、活発な子になってほしい。
けど、何より元気に生まれてきてほしい。
傍に居られない分、よけいに想いは募る。

「あ、そうだ…」

離れている今、類とつくしを繋ぐのは電話とメールだけ。
仕事中は電話禁止、とつくしから言われている。

けど…。

― たまには息抜きも…いいよね?

宮野がなかなか戻らないのをいいことに、類はプライベート用のスマホを手にした。
その画面には照れ臭そうにはにかんだつくしが写っている。
会えないから、と送り合った画像から選んだお気に入りの1枚。
大きくなったお腹に添えた小さな手には、類が贈ったファッションリングが光る。

「もうすぐ、本物を贈るからね…」

つくしの微笑む画面に優しく触れると、暗記するほど掛け慣れた番号を表示させ、通話をタップする。
つくしを呼び出すコール音が聞こえると、類の口元は綻んでいた。




その頃、アンティーブにいるつくしの元へ、見知らぬ男が訪れていた。
応対に出たジェラルドは、その不穏な雰囲気に息を飲む。
― こいつは…まさか…
警戒するジェラルドに、男は不敵の笑みを浮かべ、淡々と用件を告げた。
『ツクシ・ハナザワに会いに来た。お取次ぎを』
『失礼ですが、どちら様で?』
『ジダンの遣いの者だ。当主のジャン様が会いたいと仰られている』
『左様ですか…今確認を…』
『確認など必要ない。さっさと連れてくればいいんだ!』
威圧的な声でジェラルドを制し、その胸倉を掴み上げる。
『で、ですが、それは…っ』
『お前では相手にならん。出さないのなら、こちらから出向くまでだ』
ドンッとジェラルドを突き飛ばすと、男は邸の奥へと足を向ける。
体勢を崩し、尻もちをついたまま、ジェラルドはその後ろ姿を見遣る。

その手には非常時に備えた、携帯用発信機。
男に気付かれないよう、そのボタンをそっと押し、よっこいしょと立ち上がる。

『いてて…まったく年寄りに手荒な真似をしおって。
 あー、ツクシ様の部屋なら2階だよ。
 だが、今は留守だ…というか、もうここには居らん。
 嘘だと思うなら見てくればいい』
『ふんっ…小賢しい真似を。女を何処にやった?
 事と次第によってはお前の…』
言いかけた男は口を噤み、暫くするとニヤリと笑みを向けた。
『まぁ、いい。もうここには用はない。失礼する』
『…どういうことだ?』
『一足遅かったな…女の身柄はこちらで預かった、そうお前の主人に伝えろ』
『なっ…!』
驚くジェラルドを余所に、男は悠々とした足取りで邸を出ていく。

『まさか…そんなはずは…』

男を乗せた車が走り去るのを茫然と見送りながら、ジェラルドは慌てて携帯を取り出し宮野へと電話を掛けた。


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Tranquilizer | 2017/08/23 06:00 | コメント(2)




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| | 2017/08/23 09:08 [編集]


わ*こ様
おはようございます~

キャンディキャンディ…懐かしいですね。
まったく意識はしていなかったのですが、似てきていますか?
けど、イメージは近いのかも?

予定より長くなってしまったので、そろそろ終わりにしたいのですが(^▽^;)
どうやって爺様に類を諦めさせようかな…。

続きも楽しんでいただけるよう、がんばります!
ありがとうございました(´▽`*)
聖 | URL | 2017/08/24 09:28 [編集]




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