夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



Calender

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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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vacances d'été 第4話 -星香-

第4話



4_seika.jpg
Illustration de Mme Yako. Remerciement spécial!!








「えっ……。そんなの聞いてないんだけど……?」

何処からか聞こえる話し声につくしがゆっくり眼を開ける。
ぼんやりする中、飛び込んで来たのは、バスローブを羽織りスマートフォンを耳に当てながら、つくしを起こさぬようそっとドアを開ける類の姿。
回らぬ頭で何事か……と、起き上がろうとして、自らの姿に驚き、慌ててシーツを掻き寄せる。

昨日は海に行くと言いながら、結局殆どビーチには出られなかった。
午前中はベッドの上でぐってり状態。
沖縄の午後からの日差しは強いため、「日焼けしたら困るでしょ?」と、身体中に日焼け止めを塗りたくられ…。
気付いた時には日が暮れていた。

「今日こそはお出掛けしたいな…」
類が戻る前に…と、もぞもぞ立ち上がるとバスルームへと駆け込む。
身体の至るところに残る、昨日の情事の跡。
真っ赤になりながらシャワーを浴びさっぱりしたところで、類がため息混じりに戻って来た。

「どうしたの…?」
「ん……」

類の口調は重い。余程言いたくないことなのだろう。
根気よく促すと、2日前に電話があったた件で、どうしても類の判断が必要になるらしい。

「…じゃあ…東京に戻るの…?」

淋しいと思いつつも、仕事ならば仕方がない。
そんな思いが頭を掠めたが、類が即座に否定する。

「否…。田村が朝一番の便でこっちに向かってるって」
「えっ! 田村さんが?」

驚くつくしに、9時過ぎには那覇空港に着くという。しかも打ち合わせはどんなに遅くとも夕方前には終わるとのこと。
慌てて時計に眼を向ければ、既に8時を回っている。

「類、急がなきゃ。田村さん待たせちゃうよ!」
「……ヤダ。……行きたくない……」

ここにきてまた駄々っ子類が顔を出す。
折角のバカンスなのに、とか、休みなのに仕事する俺は不幸だとかなんとか…。
つくしから見れば、わざわざ沖縄くんだりまで来て、仕事をして、とんぼ返りしなければならない田村の方が余程不幸だと思うのだが、話がややこしくなりそうなので敢えて口にしない。
なだめすかし、頬に軽いキスを落として送り出す。

「今日の夕飯は外に食べに行こう。早く終わらせて戻ってくるから」

類がお返し、とばかりに触れるだけのキスをして、不承不承、車に乗り込んだ。



類が去った後、簡単に掃除をしたり、目の前のプライベートビーチに出たりしていたが、一人だと時が経つのも遅い。
食べてくれる人がいないと昼食もついおざなりになり、適当にあるものをつまんで終わらせてしまう。

「少しだけ…町の方に出てみようかな?」

半日以上一人きりにしてしまうため、類は外出禁止とは言わなかった。
つくしは知らないが、実は少し離れた場所にSPが付いているという安心感も、類にはあったのだろう。
つくしとしても、優紀達へのお土産を探したいところ。
近くにある繁華街へと足を伸ばすと、シーズンなだけあり観光客も多かった。
何がいいか…? と手に取り探していると、背後から声を掛けられた。


-----


槐は自らの中にある消化しきれない鬱憤を晴らすため、ダウンタウンへと来ていた。
今日の配達は通常より少なかったため、午後にはすることもなくなっている。
だが、人だかりの中を歩いていても、思い浮かぶのは昨日の出来事ばかり。

-あんた、、誰?

屈辱的な忘却の言葉。
消そうと思うのに、過去の忌まわしい出来事と相俟って、槐の中により強く刻まれてしまった。
そのせいか、幾ら町中を彷徨っても気分は晴れない。
帰るか…と踵を返す槐の目に、飛び込んできたのはつくしの姿。
一人のようで、周囲に類の姿は無い。


そのとき、槐の耳元で何かが囁いた。



「あれ…? 牧野さん…?」
心に疼く黒いものを覆い隠し、装った笑顔でつくしに近付く。

「えっ…。ああ、槐さん」
振り返ったつくしは笑みを浮かべ頭を下げる。

「買い物ですか…? 一人で…?」
周囲を目線だけで伺いつつ、貼り付けた笑顔のまま尋ねる。類が近くにいたらやっかいだ。

「あっ…。今日はちょっと…。夕方まで一人なんですよね」

一人きり。
見えない何かが、今度は槐の背中を押す。
こんなチャンスは二度とない、と…。

「それだったらニシの御嶽ウタキに行ってみれば?
彼氏がいないなら、丁度いいよ 」
「え…? 西のウタキ…? 丁度いい…?」

首を傾げるつくしに、沖縄の御嶽 は信仰の対象になっていることを告げる。
昔から女性信仰が強い沖縄の中で、槐の言う『ニシの御嶽』は未だに男子禁制だという。

「…行くなら連れて行くよ。入り口までなら俺も案内できるしね」
「でも…悪いよ…」

つくしが言い淀む。
確かに類がいれば、2人で行けない所へは行かないだろう。
だが、出会って間もない槐に、態々案内を頼むのも気が引ける。

「別に。今日はもう用事が無いし。
俺の車に乗るのも気が引けるって言うなら、バスで行く?」

気さくにそう告げる槐の姿と、類が一緒では見ることの出来ない御嶽への興味。
つくしへの配慮をしてくれたこともあり、「じゃあ…お願いします」と頭を下げた。
人混みの中を歩きながらバス停へと向かうと、丁度目的のバスが発車する所だった。
それに慌てて飛び乗る。

「…あっ…そうだ…」

思い出したようにスマートフォンを取り出すと、類へのLINEを入れる。
町へ行くときに出したメッセージがまだ既読になっていないことから、打ち合わせは長引いているのだろう。

『西のウタキを見に行ってきます。終わったら連絡下さい』

楽しげに入力するつくしの姿を、槐が横目で眺め、口角を上げる。
巧妙に仕掛けられた言葉の罠に、この時のつくしはまだ気付いていなかった。




「うわ…凄い…!」

つくしが歓声を上げる。
バス停を降り、歩くと見えて来る、コバルトブルーの海。
町中とうって変わった、人通りのない海岸線を並んで歩く。

斎宮御嶽セイファーウタキと違って…ニシの御嶽は地元民が行くところなんだ」
「へぇ…そうなんだ…」
「…あ…ここだよ…」

砂浜を横切るように歩いていた槐の足が、洞窟の入口で止まる。

「…俺はここまでしか入れない。聞いた話だけど…奥まで歩いて行けば身を清める滝とかがある筈だから。
ここで待ってるから、ゆっくり見てきなよ」
「うん、判った。ありがとう」

つくしが礼を述べ、洞窟の中に入って行く。
その姿が見えなくなると、槐は手元の時計に眼を落とし「そう…ゆっくり…ね。」と呟く。
その笑みは、不気味なほどに歪んでいた。



洞窟は外の太陽が差し込まないせいか、思ったよりも涼しかった。
内部はやや斜度がついており、緩やかな上り坂になっている。
所々、天井が浸食され空いているため、それが丁度いい明かり取りになるため、足下がおぼつくことも無かった。
だが、それなりに歩いたつもりでも、槐の言う清めの滝は見えてこない。

-おかしいな…。迷った…?

そう思うものの、ここまでは1本道で迷うはずもない。
もしかしたら、槐が間違えてしまったのかもしれないし、何らかの事情で滝が無くなってしまったのかもしれないな、と思い始める。

ここに来るまでに思ったよりバスに乗ったことから、それなりに時間が経過している。
帰りの事を考えれば、この辺で引き返しておいた方が良さそうだ。
御嶽が見られなかったのは残念だが、今度は男子禁制ではないところへ類と行けばいい。

くるりと方向転換し、来た道を戻る。
出口の光が見えてきたところで、足元の変化に気が付いた。

「えっ…なにこれ…」

入口付近の砂浜だったところは、すべて水に覆われている。
水際ギリギリまで近寄り外を見ると、歩いてきたはずの砂浜が海に覆われている。

「なんで…?」

予想外の事に慌てるつくしの目に、向こう側に立つ槐の姿が見えた。
思わず叫ぶ。

「槐さんっ! 海が…」
「…ごめんね。そこ、『ニシの御嶽』じゃないんだ。
只の洞窟。満潮になると水で満ちる…ね」

謝罪を口にしているというのに、その顔には笑みが浮かんでいる。

「えっ……」
「もうすぐその洞窟、海に沈むよ」
「な…に…?」
「牧野さんに恨みはないけど…。
あんたが悪いんだ。あんたが…奴の彼女だから……」

渇いた笑い声。
槐の眼は、つくしを見ていない。

「槐……さ…ん……?」

つくしが夢中で水の中に入る。
だが、見た目より潮の流れが早い。
つくしの華奢な身体は、水圧によって洞窟の奥へと戻されてしまう。

「無駄だよ。そこの潮の流れは早い。
大の男でも、そこから海岸へ泳いで戻るのは命懸けなんだ」

歪んだ槐の笑い顔。
ぞくり…。
つくしの背中に冷たいものが走る。

「…恨むんなら…花沢類…。
否、F4を恨むんだね」
「かっ…槐さんっ!!」

つくしの叫びを無視するように、槐が背中を向けた。



※沖縄の方言
西 → イリ 北 → ニシ 





Rendez-vous demain...


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お久しぶりです😆
お師匠様💓
今晩は🌃👋
お師匠様💓と言いつつ普段コメントせず、申し訳ありません🙇
お師匠さまお得意のハードボイル系ではないのですね😢
でもつくしちゃんには類君がSP付けてたはずなのに…
SPはどうしたの?
このままだとつくしちゃんが流されちゃう😱
類君が助けるか、オリキャラがたすけるかとても気になります

キム | URL | 2017/08/24 22:55 [編集]


キム様
ご訪問&コメント、ありがとうございます♪
いえいえーお越し下さるだけで嬉しいですよ~(^^)
今回はハードボイルドと言うより、陰謀ですね。
↑そんなに書いていないはず…なんだけどなぁ…??
SPはバスにかけ乗ったときに巻かれてます。
それが偶然によるものなのか、槐が狙ったものなのか、
それとも星香の陰謀によるものなのかは、永遠の謎です(^^;)
後の展開は……うふ♪ ですよ~
どうぞどうぞ、お楽しみに…(^_-)-☆
お付き合い、ありがとうございました。<(_ _)>

星香 | URL | 2017/08/25 09:31 [編集]



星香様
お話ありがとうございました(*^^*)♡
SP!死ぬ気でバス追いかけんかい!
思わず叫んでしまいました。
そして、槐が真っ黒になっていく・・・
人の恨みと言うのは恐ろしいですよね。
しかしそれを罪のないつくしに向けるのは、
いかんどすー!(≧◇≦)
謝罪の言葉を言いながら笑う槐が恐ろしかったです。
つくしに背を向けて去る槐・・・
ゴーヤを矢にして弓で背中に放ちたくなりました。
つくし、最大のピンチ!
西と書いてキタと読む。勉強になりました。( ̄^ ̄)
小話、和みました。
勘違いシリーズ♡可愛かったです。
今度天麩羅食べる時、絶対キス食べたい♡( *´艸`)
お話ありがとうございました♡

さとぴょん | URL | 2017/08/27 01:34 [編集]


さとぴょん様
ご訪問&コメント、ありがとうございます♪
うふ、本当、死ぬ気で追いかけろー!! ですよね。
ですが真っ黒の槐くん。
書き手としては凄く楽しかったです。
↑つくづく、陰謀大好きなんだな…と気付いた次第…
北が「ニシ」と呼ぶのは、沖縄に行ったときにガイドさんから教えて頂いたものです。
方言や言い方の違いの勘違い、色々ネタになるのが多そうですよね。
キス…類と一緒なら天ぷらでも天ぷら以外でも…♡
と、妙な妄想ばかりしています(^^;)
お付き合い、ありがとうございました。<(_ _)>

星香 | URL | 2017/08/27 20:27 [編集]



星香さんこんにちは。
ご無沙汰しております~💦💦
皆さんもご指摘の通りSP巻くなんて凄い~!
てか、SP役立たず~
つくしにちょっと惹かれてもやはり悪魔の囁きに負けましたか…
F4の弱いところ(つくし)に~💦💦
いじめはされた方は覚えていますもんね(つくしはともかくw)
それにしても痕が沢山あるはずのつくしちゃん、星香さんのエロ、楽しみにしてたのに~💚
今度はおまけのページに是非!
楽しみに待ってます~💚
今頃コメすみません~💦💦

ずき | URL | 2017/08/30 15:30 [編集]


ずき様
ご訪問&コメント、ありがとうございます♪
いえいえ~こちらこそすっかり更新、サボりまくりです(^^;)
今回もお越し下さり嬉しいです(^^)♪
SPは…色々考えたんですよ~
実はSPだけじゃなく類くんも、なかなかつくしちゃんから離れてくれなくて…
色々考えて、こんな感じになりました(^^;)
えっと…エロ…えろ…え…ろ…??
ははは…別の「R指定」じゃだめ? ←類口調で
でしょうか…(^^;)
お付き合い、ありがとうございました。<(_ _)>

星香 | URL | 2017/08/30 21:09 [編集]




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