夢見月~Primavera~

いろいろ妄想中(´▽`*)♪



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プロフィール

聖

Author:聖
夢見るオトナ目指してます
いつまでも恋していたいね

・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。

二次小説を書いてます。
【花より男子】
花沢類がスキ♡(*ノ∀ノ)

他にもボルテージ系の女子ゲーネタで書く予定!

原作者様及び出版社様、ゲーム開発者様とは一切関係ありません。

無断転載や複製、配布は許可していません。

 あくまでも『二次小説』であることをご理解の上、ご覧くださいませ"○┐ペコッ


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vacances d'été スピンオフ② -オダワラアキ-

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スピンオフ②









「ああ、懐かしいな……」
槐は手に持ったハガキを見つめ、その宛名に驚きと喜びを露わにした。
四月に入ると沖縄の陽射しは徐々に強さを増し、肌を照りつける。それでもまだ、そう暑くもなく過ごしやすいため快適だ。
五月のゴールデンウィークまでには、金城家が管理するいくつもの別荘を使える状態にまで整えておかねばならないため、今が一年で一番忙しいと言っても過言ではない。その中には、あの花沢家の別荘も含まれている。
つくしに初めてあったのは、数年前の夏のことだ。そして槐が勤めていた会社を辞め、本格的に父の会社の手伝いを始めた年でもある。
槐が会社を辞めたからといって、それがつくしへの贖罪になるかと言えば、勝手な自己満足でしかないだろう。それに、あのまま今までの暮らしに帰っていれば、もう二度と顔を合わせることもなかったはずだ。
なのに、どうして自分が沖縄の地に戻って来たのかと言えば、このゆっくりと流れる時間があの時の自分に必要であったから、としか言いようがなかった。
誰かを恨み、妬み、人と比べ他者を蔑むことで自己顕示欲を得る、そんな人間は英徳に限らず幾らでも存在していた。
逃げだと思われても構わなかった。誰かを蹴落として生きる人生よりも、この沖縄の地で、人々の幸せな顔を見たいと思ったのだ。
「へえ、そっくりだな……」
また来ると言ったにも関わらず、結局あれから一度も顔を合わせてはいない。それでも槐の心は晴れやかだ。
人のいない別荘は、空き巣や家の傷みにも繋がるため、槐は時折風を通し掃除をするのを欠かさない。彼女がいつ来てもいいように、と地元の農家とも密に連絡を取り合い、その時期の旬の野菜を常に把握していた。偶然の産物ではあるが、そんな槐のサービスがいいと噂が広まり、多くの別荘の管理を任されるようにもなった。
窓を開けると、波の音と共にやや冷たさのある風が髪を靡かせる。今日の配達場所を思い浮かべながら、槐は持っていたハガキを自室のコルクボードへと画鋲で止めた。
“二人目が出来ました!今年こそは家族で遊びに行きます!PS.類ってば槐さんにまで妬くんだよ(笑)”
今年は、彼女が気に入っていた島豆腐や青パパイヤを四人分用意しよう。



「今年は絶対沖縄にまた行くんだからね!槐さんと約束したんだから!」
そんな話は聞いてないと、類は不貞腐れ気味につくしへ向き直った。ここ数年バカンスといえば海外とばかりに、類が先手を打ち自身の休みに合わせて計画を立てていた。今年ももちろんそうするつもりで進めていた矢先の出来事。
「なんで連絡取ってるわけ?あんな目にあったの忘れたの?」
「忘れたわけじゃないけど……折角管理してくれてるんだし、使わなかったら勿体無いでしょ?あ、この子が生まれた時の写真もちゃんと送ったよ〜」
花沢の持つ別荘の中で、使われていない場所など他にいくつもあるのに、と言えば、沖縄に行きたいのだと口を尖らせ拗ねた表情が返される。
もう二度と会うことはないと思い恩情をかけた相手を、つくしが思いの外気に入り付き合いが続くこと数年。実際に顔を合わせてはいなかったが、手紙のやり取りをしているらしいとは聞いていた。
類としては、それが実に面白くない。
「あいつに写真送るとか……勿体無い」
「ふふっ、類が“勿体無い”って言ってるの初めて聞いたかも!」
つくしが声を立てて笑いを溢すと、腕の中で眠っていたかに思えた小さな我が子が、釣られたようにキャッキャッと声を立てて笑った。
「パパ、面白いね〜」
「ママのこと大好きだもんね」
つくしの隣に座る、キラキラと輝く髪を靡かせた男の子は顔も中身も類にそっくりだった。生まれたばかりの時は、恐る恐る抱きあげていた小さい身体は、類の遺伝子のせいかその年代の平均を遥かに超えた身長にまで成長していた。今となっては、類のライバルとして一番の脅威でもある。
腕の中でご機嫌な様子を見せるのは、つくしそっくりに生まれた女の子だ。パッチリと大きい瞳に柔らかい頰、プニプニと指で触れると構ってくれるのが嬉しいのか、ギュッと握られた手を必死に開き手を伸ばそうとする。その様がまた愛らしく、類の顔にも笑みが浮かぶ。
「そうだね……今年は沖縄にしようか」
こんなにも大きな幸せを得られたのは、あいつのおかげだと言えなくもないのだから。





fin


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その後のお話ありがとうございました♡
槐君のその後が読めて嬉しいです。
そして生き生きとした日々を送っているようで
安心しました。よかったよかった。
つくしとは葉書を通じて連絡し合ってたんですね。
凄いですよね、つくし殺されかけたのに。
ほんま神様みたいですわ。
写真が勿体無い(笑)類くんらしい。
「パパはママが大好きなんだよね~」
類くんに似た男の子とつくしに似た女の子可愛いでしょうねぇ♡
子どもも増えて益々にぎやかになりましたね。
さすがに子連れで洞窟Rは無理でしょうけど
槐とも再会して、楽しい沖縄旅行になるでしょうね。
小話のお話も可愛かったです。
お話たくさん嬉しかったです。
ありがとうございました(*^^*)♡

さとぴょん | URL | 2017/08/29 16:20 [編集]


さとぴょん様
コメントありがとうございます♬
ふふ、子連れで洞窟は無理ですね〜
それにしてもつくしちゃん、本当にお人好しにもほどがありますね〜
こっそりと類くんにこてんぱんにされる隗くんも書きたかったんですけどね。
リレーのかいくんシリーズ(笑)←勝手にシリーズ化
つくしを勝手に誘拐したり、花屋でバイトしたり、洞窟に閉じ込めたりと、かいくんも波乱万丈でバレたらムショ行きな人生を送っているのでね…みんな同情的なんですよ(笑)
なので、最後にはキッチリと救いの手を差し伸べる、優しいチームルイルイメンバーなのでした♬
またの機会がありましたら、楽しんでいただけたら幸いです♬

オダワラアキ | URL | 2017/08/29 18:30 [編集]




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